■ドルインデックスと米ドル/円の違いが鮮明に!
米ドル高の基調は維持されているものの、ドルインデックスを見た場合と米ドル/円を見た場合の違いが鮮明になってきた。
ドルインデックスは、11月24日(木)につけた高値102.05をいまだに突破できずにいるが、米ドル/円の方は昨日(12月12日)、116.12円まで高値を更新している。
![ドルインデックス 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/a/c/-/img_ac0220530b3fdc10c626be5886f2670071527.jpg)
(出所:Bloomberg)
![米ドル/円 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/6/0/-/img_6068921a92c84ae56d2a3aee279d2d2158667.jpg)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
いわゆる「トランプ・ラリー」が足元でも続いており、NYダウはつい昨日(12月12日)、15回目の史上最高値更新を果たした。
![NYダウ 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/-/img_d702370d4868ad903f2d677a9c5f3eb770269.jpg)
(出所:Bloomberg)
当然のように、15回目とは、トランプ氏が当選した11月9日(木)からの計算で、米ドル/円の上昇は、このような背景とリンクしているから、昨日(12月12日)の116円の節目打診があっても当然のものとみなされる。
なにしろ、リスクオン・オフに敏感な米ドル/円が、米国株のパフォーマンスと緊密な相関性をもつことは、市場関係者なら、誰でも知っているはずだからだ。
■最近の米ドル/円は米国株次第
しかし、米ドル全体でみると、前述のように、ドルインデックスは米国株のパフォーマンスと相違し、「意外」にも11月後半から足踏みの状態が続いている。
となると、米ドル全面高と言いながら、米ドル/円の急伸は、やはり、米ドルが強いのみではなく、円が弱いことに起因している側面が大きいのではないだろうか。円の強弱がリスクオン・オフに依存しているなら、米ドル全体の話よりも、米国株の動向を探ったほうが結論は出やすいかと思う。要するに、最近の米ドル/円は米国株次第である。
昨日(12月12日)こそ、米国株主要三指数はまちまちだったが、先週(12月5日~)の5営業日はそろって毎日上昇していた。
![NYダウ 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/e/b/-/img_eba093b6e41348579f4866d0c666ea7664606.jpg)
(出所:Bloomberg)
![ナスダック 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/b/c/-/img_bcb9e2c6d678af145aa3c10a4c291cfc76983.jpg)
(出所:Bloomberg)
![S&P500 日足](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/-/img_06a35ffd15b4c478f62e9cf02d626fda65138.jpg)
(出所:Bloomberg)
これは2011年9月以来の出来事で、米国株のオーバーボートが「トランプ・ラリー」の加速でさらに深刻化し、また、危険な水準に来ていると思われる。
株式市場の過熱感を測るにはさまざまな指標があるが…
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