【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向さんのFXメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』で、オンライン交流会の開催が決定しました! 開催日時は、5月17日(土)20時30分からで、参加できるのは本日5月7日(水)までにメルマガ購読者となった方です(後日、見逃し配信を行いますので、今回参加できない方も視聴できます)。
前回のオンライン交流会は70名を超える方にご参加いただき、トランプ大統領の関税発動で大きく動いたあと、しばらく方向感が出ていない相場について、詳しい解説や質疑応答などがありました。
なお、平日昼間のご参加を希望する方向けに、5月29日(木)14時から臨時のオンライン交流会を開催する予定です。こちらは、5月19日(月)までにメルマガ購読者となった方が参加できます。
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為替相場も含めた金融相場そのものが動いていない。根本はトランプ政権の混乱した政策で、市場参加者が手を引いている
日本のGW(ゴールデンウィーク)が終わり、個人投資家の方も通常モードに戻りつつあると思います。
例年、この日本の連休中は、円相場が大きく動くこともありましたが、今年(2025年)はあまり動いていません。というより、為替(FX)相場も含めた金融相場そのものが動いていません。
今夜(5月7日夜)にFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えているということもありますが、根本はトランプ政権の混乱した政策で、市場参加者が取引から手を引いているのだと思います。
突如発表されるトランプ政権の政策で相場がひっくり返るので危なっかしくて、金融のプロでさえリスクを取ることが難しいということだと思います。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイでさえも、運用資産全体に占める手元現金残高が5割にもなるという、記録的な現金の多さになっているようです。こうしたプロでさえリスクを抑える背景には、米国の政治状況が影響しているのかもしれません。
4月の関税発表直後の米国株や米国債の急落、そして今週(5月5日~)の台湾ドルの急騰などは、こうした金融市場の混乱によるファンドや金融機関など大口トレーダーの決済によるものと言われています。
つまり、これらの急激な動きは、積極的に利益を求めで仕掛けた動きではなく、追い込まれて決済した結果だと考えられているようです。
それだけ金融市場の混乱は続いていて、巨大な為替相場も取引が急減して流動性が低下しているものと思われます。
ナスダック総合指数は堅調だが、S&P500やNYダウは微妙で、いずれが正しいのかわかりにくい
私はチャートしか見ていないのですが、米国株は少し戻してきています。
NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500については、前回と前々回のコラムでもチャートを掲載して触れているので、そちらもご参照いただければと思いますが、この中でもナスダック総合指数が堅調です。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円やユーロ/米ドルの最近の動きは、クセがある! トランプ関税の混乱で、安全性の高いダウ理論のチャートポイントに注文が集まり、トリガーが引かれて一気に加速(4月22日、田向宏行)
⇒ユーロ/米ドルは1.1145ドル超えの買い逆指値注文で、一撃300pips以上に! トランプ政権の後ずさりに、金融市場は付け込む可能性。チャートに従って米国売りで利益狙う(4月15日、田向宏行)
ナスダック総合指数は日足レンジを上抜け、週足レンジ上限に接近しています。ここを上抜けると、週足が上向きに転換するので、上昇の動きとなる可能性が高まります。
一方、S&P500は日足レンジ上限をわずかに上抜けたものの伸び悩み、NYダウは日足レンジ上限にも届いていません。
このため、ナスダック総合指数が騙されていてS&P500やNYダウが正しいのか、ナスダック総合指数が米国株復調を先取りしていてNYダウやS&P500が出遅れているのか、この点も市場の混乱の中でわかりにくくなっています。
もしかしたら、素人が安くなった値ごろ感で買いをいれているのかもしれず、プロが現金化を進めるなら、週足レンジ上限に近づいたころ、再び現金化への動きで売りが強まる可能性があり、この点は警戒しています。

(出所:TradingView)
ユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドル、米ドル/スイスフランなどドルストレートは直近、日足レンジ内で方向感出ず
このように為替だけでなく、米国株市場も混乱して流動性が低いのなら、通常の思惑や相場予想による取引があまりに危なっかしくなってきます。
すると、市場参加者の多くはリスクを抑えるため、前回のコラムで書いたように、トリガーポイントで仕掛けざるを得なくなるのではないかと推測されます。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円やユーロ/米ドルの最近の動きは、クセがある! トランプ関税の混乱で、安全性の高いダウ理論のチャートポイントに注文が集まり、トリガーが引かれて一気に加速(4月22日、田向宏行)
こうした背景から、ユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドル、米ドル/スイスフランなどの主要ドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)は、4月の関税発表で米ドル売り方向に傾いてはいますが、直近は日足レンジ内の動きが続いていて、方向感がありません。

(出所:TradingView)
こうした値動きの状況は、拙著『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX(改訂版)』で記載していますが、相場の3つの局面のうち、終盤または序盤である可能性が高く、この点からも利益を取るのが難しい場面と思われます。
もちろん、米ドル売り方向の壁はトリガーポイントなので、ここを突破するともう一段大きく動く可能性がありますが、直近は日足の転換点が接近しているので、急反転のリスクにも留意すべきと思います。
今の相場で無駄弾を使うより、次の動く相場に備えるほうがいい。動かなくても毎日チャートチェックして、離れ過ぎないこと!
どちらにせよ、為替市場の流動性は低いと思われますし、局面的にも個人投資家は守りの相場だと考えられます。
それでも、為替市場が変動相場制である以上、必ず動く時が来ることになります。よって、今の相場で無駄弾を使うのは効率的とは思えません。次の動く相場に備えるほうがいいと思います。
私も無数の失敗の結果、相場の利益はリスクコントロールの結果だということを体感して、はじめてダウ理論の意味やリスクの取り方を理解してきました。
私のように自分で体験しないをわからない人もいると思いますが、賢明な方は、知識で損失を抑えることができれば資金が残り、
ただし、拙著『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX(改訂版)』でも書いたように、動かなくても毎日チャートチェックだけはしておくことが大事で、離れ過ぎないことをおすすめします。
私たち素人の個人投資家は経験が少ないので、離れ過ぎてしまうと、相場の息吹を感じられなくなると思うからです。
適度な距離感を保ちつつ、相場を見守ってみてはいかがでしょうか。
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さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施しています! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。
10日間の無料体験期間がありますので、「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」をぜひ体験してください。
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