昨日のアジア時間ではドル円は114円台の前半で、実にしっかりとした相場展開であった。私として113円台に入ったら拾いたいなと考えていたのだが、なかなか下がらない。まあ、今年の半値レベルである113.40をついに上回ってきた直後だ。
したがってまだまだロングポジションの製作期だというのが市場参加者のほとんどの見方だろう。今年の半値だからテクニカル的には5か月効いているネックラインなのである。
それでも朝がたのドル円上値追いでは、その前日の高値と同じようなところで止められた。114.35である。これはデイリーの高値・安値の話なので、むろん何か月単位のテクニカルポイントよりも重要性は低い。
しかし目の前ですぐにできるのはそれくらいだ。しかも拾うために自分は下がるのを期待している。ちょうどいい。レジスタンスとしょうして売ってやれということで、夕方からドル円を114.20で売ってみた。
しかしそれからの動きは鈍かった。メクリ上がることはなかったが、114.10をも下回ってこない。私としては113.70あたりで利食いの買い戻しをして、113.55あたりでロング用の買いを出したかった。
ニューヨーク市場の始まりとともにドル円は113円台に突入してきたが、下げ足はのろい。アメリカの経済指標ではむしろドル買いとなって、114円台まで戻す。こうなると自分も買い戻し態勢に入る。後は22時半の米国株の始まりでどうなるかだ。
小売り大手の決算が悪かったこともあって、米国株はリスクオフとなって下げ基調となった。それでドル円もようやく下げ始めた。私の利食いもやっとダンになった。そして10分も経たずに113.55のロング転もできた。
ビッドが来る前から113.37で投げ売り用のストップ注文は出してある。拾うことはできたが、果たして都合よく、ここで止まるのかどうか。私は114.05で利食いのオファーもセットして寝た。
朝になって確認したが、私の注文は何もできていなかった。すぐにポジションをクローズしたが、やはり夜中のドル円下攻めでは今年の半値がサポートとしてワークしたことになる。
今晩の経済指標で大事なのは、ドイツのGDPとアメリカの小売売上高だ。米国株も日本株も高止まりしているので、そうしたリスクテークの流れを変えるまでには至らないとは思うが、短期的なポジション調整は起こりえるのかもしれない。それでもドル円が今年の半値アッパーでプレイし続けることができるかどうか。そこが注目点となる。
日本時間 16時30分
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