先週末の米ハイテクセクターの注意喚起から、市場全体がリスクオフとなっている。今までリスク相場の主導役であったアップル株やグーグル株の急落を目の前にしては、そこに立ち向かっていく勇気が出るはずもない。
グローベックスセッションでもナスダック先物が値を戻さないので、アジア時間でも必然的にリスクオフとなった。ドル円は頭が押さえつけられて、110円台の前半まで徐々に下がってくる。
そして欧州序盤でナスダック先物が一段安したので、私もドル円を売ってみた。この日最後の110円台だったかもしれない。なんとか間にあったという感じ。しかしそうした市場心理の暗転にも関わらず、ドル円の下げは緩慢だった。
すとんと50ポイントくらい下がるわけでもなく、109.85あたりを見た後は下がらなくなった。むろん大きく戻す様子も見せない。後はニューヨーク勢が参入してきて、米国株の動向を待たないといけないという状況となった。
ニューヨーク序盤では不安心理を反映してユーロ円も下げたが、ドル円は小動き。私は早めに寝ないといけない用事を翌朝に抱えていたので、買い戻しのOCO注文を109.35と110.05ではさんで寝た。
このドル円の利食いを109.35にしたのは、先週のドル円の押し目が109円台の前半だったからだ。とりあえずはテクニカル的なものを当てにしただけ。
夜中にトランプ政権の悪材料がいくつか出たようだ。利益相反の問題で首都ワシントンにも提訴されたし、移民入国に関して州の司法当局からから無効とされている。
しかしこれらはあまりリスク回避を呼ばなかったようだ。朝見るとドル円の安値は109.65あたりまでだったので、私の利食いもダンになっておらず、早々に109.84で買い戻して次の一手を模索することに。
今日はFOMCが始まるが、結果が出るのは翌日となる。だから今日は様子見姿勢が強まって、マーケットでは積極的なポジションを取りにいくのをはばかられるところだろう。またハイテク株が下げ始めれば相場にも動意づくのだろうが、それ以外では動きだしそうにもない。
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