昨日はニューヨークが休み。あまり動かないことが期待されたが、東京時間の午前中に北朝鮮がミサイルを発射。そして重大放送が15時半からあるというので、その前後でリスク回避の動きが強まるステージがあった。
ドル円は112.74まで差し込んだが、すぐに113円台に値を戻した。「ICBMの実験に成功」という内容に瞬間的に沸いただけで、誰も追随はしなかったことになる。そして海外市場ではほとんど動意薄。
ところでファンダメンタルズ分析とは何をするのか。経済の潮流はそう簡単に変わるものではない。昨日、景気が良かったならば、今日になって景気がいきなり悪くなることはありえない。その変わりにくいものの流れをファンダメンタルズという。
変わらないのだから、トレーディングに活用するならば毎日同じ攻め方をすることが求められる。ロングで攻めるならば、明日もあさってもロングで攻める。
マーケットものだから毎日儲かるということはありえないわけで、損切りとなってしまうことがあるかもしれない。しかしそれでもスタンスを変えずに同じ方向を攻め続けるのである。これがファンダメンタルズを重視したスタイルというものだ。
ではなぜ経済指標や要人発言が大切なのだろう。それはファンダメンタルズの転換時期を見極めるためである。それを読み解くために、もしくは前もって対処するために経済指標などを参考するのである。大きなイベントほど、マーケットの奥底に流れているものの変化を促す。
日曜日の都議選では、小池新党が圧勝し、自民党が大敗を喫した。これまで自民一強と言われていた政治状況も、その変わり目を迎えることになるかもしれない。
流れが変わったかどうかは、かなり時間が経って事後的にしかわからない。それでもファンダメンタルズが変わったかどうかをうかがうことは重大な作業である。
さて今日になり、東京時間の朝にドル円は112円台にダイブしたが、安値は112.87付近まで。夜中にFOMC議事録も出てくる。休み明けの北米勢の反応も見たいところだ。
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