週末に北朝鮮が挑発的にICBMを打ち込んできた。しかし週明けのマーケットでは過剰反応せず。というよりも反応がなかった。リスク回避に向かうわけでもなく、日本株が動かないのは仕方がないにしても、ドル円やユーロ円も際立って下がるということはなかった。
欧州序盤にかけてはドルの買い戻しが入ってくるくらいだった。ユーロドルもいよいよ1.18台かと思って、期待の念をもって見つめていたのだが、欧州時間ではもっぱら1.17台の前半で推移。ドル円は110円割れにはたくさんの投げ売りのストップロスがプレースされているという割には、ぜんぜん下攻めしない。
日付が変わる頃になってようやくユーロドルが上昇。1.18台をトライする展開となった。私も1.18台乗せで買ってみようと思ったが、私が見ているうちは届かなかった。しかし夜中にもう一度の上攻めで1.18台へ。
プレーヤーが少なくなったニューヨーク時間の午後から攻めるというのは、いかにもありそうなことだ。新聞社のサイトに先日、就任したばかりのスカラムッチ広報部長が解任だということが流れていたのも、ドル売りを誘った一面もあるのかもしれない。
でもどのみち、ユーロドルは上サイドに行きたがっていたのだ。しかるべくして上がったのである。それに比べるとドル円の下げは鈍い。110円台のローには日本人のビッドが並んでいるようだが、そのさらに下のストップのほうがおいしそうに見えるのだが。
昨日はダウ平均が歴史的な最高値を更新してきた割には、ハイテクセクターでは大きな調整売りも出てきていて値を下げている。資本市場はマチマチだということだ。ドル円やユーロ円が明確な下げに転じなかったのも、こうしたリスク面からのサポートもあってのことだろう。
逆に言うと、いつ崩れてもおかしくない株価に注意しておく必要があるということ。最近は高値水準が続いているので気にならないが、ユーロ円の急落なども念頭に置いておかないといけない。東京時間ではドル円は110円台はキープできたが、海外市場の動きキープウォッチだ。
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