昨日もアジア時間ではドル円が100円割れを喫しそうになるくらいに円高方向を攻めこんだ。しかし110円台の前半では日本人からのビッドが強く、値崩れするには至らなかった。私も109円台に入ったらぜひとも売りこんでみたいと思っていたのだが、とりあえずは売る機会がなかったということになる。
欧州株は堅調に動いたので、市場全体のリスク許容度が回復、欧州時間ではドル円もユーロ円も強含んだ。ややショートカバー気味だ。ドル円では109円台に明確に差し込まなかったということで、目先の底打ち感も出てきている。
どこかで買いたいと思っていた人らにとっては、実に買い頃のレベルでもある。ドル円は110円台の中盤まで値を戻して、ニューヨーク勢の参入となった。次はドル円の戻りがどこまでなのかが気になる展開となった。
ニューヨーク時間になって公表された北米自動車販売の結果がたいへん悪いものになった。自動車の新車販売は今年から悪くなるのが、すでに見込まれていた。それはリース契約の3年がたって、いよいよ中古市場に大量の在庫があふれ出す時期だからだ。
新車販売の伸びが心配されてはいたが、昨日の結果はそれをさらに悲観視するに足るだけのものだったようだ。それをうけてマーケットはリスクオフとなって、ドル円も急落に転じた。そして109円台に突入。
今回は私も売り参入できた。米国株も下がるには下がったが、大きな下げというわけでもない。ニューヨーククローズ後のアップルの決算期待もあって、誰も株を手放さないのだ。同じ売るならば決算発表が出て、結果を確かめてからでも良いだろうという考えのもとだ。
下がらない米国株を見せつけられてはドル円も反発せざるをえない状況となった。私も110円台に戻してくると同時にドル円を買い戻して終了。後から考えると、実にあっけない109円台であったように感じる。ニューヨーククローズまでには再び110円台のミドルまで戻してきている。
今晩はADP指数が出る。注目度はそれほども高くないが、材料難のなか、相場を震わすことくらいはできそうだ。アメリカの企業決算はおおむね終了しており、後は高株価を維持できるかどうかを見守るだけだ。
トランプ政権のゴタゴタも恒常化していて今さらフレッシュに取り沙汰されることもなくなっている。リスクのあるものに反応できないのは、また別の意味でのリスクが内在しているように見える。
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