米韓の軍事合同演習が始まった。これは毎年恒例のものである。格別に変わったことはないのだが、今年はちょっとだけ地政学的リスクが高まってきているのが違う。
それでもアメリカとの舌戦も小休止みたいになっている状態なので、リスク回避しておくに限ると思っている投資家には、理由のあるポートフォリオの外しどきでもある。
週明けの昨日のアジア市場も、ややリスクオフが進んだ。ドル円は109円台の前半で安値張り付き。108円台をまだ見せていないものの、すでに視野には入っている。日本株も重たかった。
海外市場でもリスク回避の流れは変わらなかった。欧州序盤ではドル円が108円台に再突入したりするが、先週の安値である108.61が意識されて、なかなか損切りしてまで売りこんでいこうという状態にならなかった。
テクニカル的に108円台の中盤がサポーティブだということだ。仮にここを下抜けしてきても、今年の最安値という別のテクニカルポイントが108円台の前半に控えているのだ。どうしても喜んで突込み売りはしづらくもある。
米国株も安くスタートした。そこでドル円も下値模索をしたのだが、108.64まででブレークできなかった。本格的なポートフォリオの崩しは出てこなかったからであろう。
やはり週後半のジャクソンホールまで様子見をしておきたいという意欲のほうが勝ったようである。米国株もニューヨーク終盤には値を戻してきた。私も108円台の後半では手が出なかった。
今日も様子見が続きそうだ。海外市場でもイベントがない。ドル円は下がっても昨日の安値近辺まで行くのがせいぜいのようだ。しかるに今日は108円台後半での押し目買いがよいのかもしれない。
もちろんロスカットポイントは108.60でいいだろう。しかし仮に押し目買いができたにしても、そのロングが利食い売りできるには多大の時間がかかりそうである。
日本時間 15時20分
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