昨日もアジア時間でもリスクテークが続いた。北朝鮮に対する制裁決議案も中国やロシアが飲みやすいものにダウングレードされ、政治的な不和は回避されたからである。抜本的な制裁を発議していたアメリカも、これで一歩前進だと納得するしかなかったようである。
そうした融和がマーケットに安心感を与え、リスクテークの流れは海外市場でも継続した。ドル円は109円台の中盤でステーブルなまま海外市場へシフトした。欧州序盤になってドル円が動き出すのが最近の傾向だ。ここで一段高するようならば、ついていくしかない。
とくにクロス円の買い戻しが目立ってきて、ユーロ円やポンド円がすこぶる強い。日本円の全面安となっては、市場のリスク許容度は増大せざるをえない。私も109.72でロングにした。思えば月曜日からの108円台では何もやっていない。
まだ相場の上昇に確信を持てなかったからだが、ニューヨーク序盤までは材料もなさそうだし、流れは変わらないだろう。そういう考えでトレンドフォローする形になったのだ。 ドル円は大きなディップを作らずに、109円台の後半をアタックし始めた。
米国株は開始直後から高値追いをしてきたので、それを契機にドル円も110円台に乗せてきた。私も調子に乗って110円台乗せのところを買い増ししていっていったのだが、ここのステージでは見事に振り落されてしまった。
買い増ししていなかったら持ち続けていたであろうポジションだったが、ポジションが重くなっている分だけ、すぐにゲットアウトを図らないといけない。110円割れですぐにカットした。
米国株はニューヨーククローズまでには実に堅調な足取りを見せることとなった。米株は歴史的な最高値を更新。途中でアップルの新型スマホの発表会もあったが、これ自体はイベント的要素の強いものだっただけに、マーケットに大きな影響を与えることはなかった。
朝はドル円の上方向トライで昨日の高値を抜けてきたが、ちょっと押し戻されていてシコリを残した感じである。今日もイベントが少なく、北朝鮮だけが話題となりそうだ。いまのところ、北朝鮮の本国からの反応がないのが不気味である。
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