昨日のアジア時間ではドル円は111.50アッパーだった。せっかくその前日までに111円台割れをトライしたのに、こんなに戻ってくると買いたい人の意欲を誘ってしまうことになるのではないか。底を見たなという思いが募るからである。
ドル円114円台から徐々に下がってきていて、確実に下げトレンドの中にいるのだが、トレンド中なだけに反転には弱いものがある。私もドル円をショート攻めしたいと考えていたのに、まったく手が引っ込んでしまった。
しかし欧州序盤にかけてロンドン勢などのドル売りが出てきた。ユーロドルも切り上がってきているので、純粋なドル売り相場である。できれば111円ちょうどが割れてからドル円を売り込みたいところだが、しばらく何もやっていない日々が続いたせいもあって111.28で売ってしまった。
これはいかにも失敗するパターンであることは念頭にある。いかにも中途半端なのだ。サポートとなりうるのは先週の安値の111.07あたりだ。その辺にかけてより固くなってくるのは目に見えている。ドル円が111.40まであがってきたら買い戻そうと思って、損切り注文だけ置いておいた。
ニューヨーク序盤までは111円台の前半で張り付いていたが、やっと111円ちょうどを割り込んできた。投げ売りのストップロスもあるだろうと思って期待して待っていたが、110円台は30分ほどしか持たなかった。
押し目が浅い上に、戻しが速い。米国株が始まって、依然として歴史的な高値をうかがう状態だったので、リスクテークに意味合いもあったのだろう。私も111円台乗せとともに買い戻すことを強いられた。
結局、今日にいたるまでドル円の大きな戻しは演じていない。111円台前半でステイしている。こうしたドルの安さ加減は、FEDの利上げペースが慎重になってきたことを感じたマーケットの反応なのであろう。またトランプ政権の減税法案の行方も不透明なままなのも、それを助長している。
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