週明けの早朝のマーケットは大きなリスクテークで始まった。ドル円は112円台の後半で始まって、どこまで上がる余地があるのかと見極める態勢でアジア時間を過ごした。
欧州序盤ではドル円は113円台に乗せてきた。しかし自分としては容易にリスクテークについていける気分ではない。現在のマーケットのトピックの中心が、フリン氏の証言問題や米議会での税制改革法案の行方になっているので、やはりニューヨーク勢の出方が見たいというところだ。
もうすでに大幅高をしてしまっているグローベックスセッションの米国株も気がかりだった。このとても高い値段を呑みにして大丈夫かどうか、それを確かめたいところでもあった。
米国株は大幅高でオープンしたのち、ひたすら利食い売りに押される展開となった。最近はハイテク関係が急激に下がる。オバーバリューなのか、もっと高いところも買っていってもいいのか、判断しきれず、気迷いの模様を見せている。自信がないのだろう。
そしてニューヨークの終盤には下院でロシア疑惑に絡んで議員2人に質問状を送ったという報道が出てきて、それがリスク回避を急がせた。米国株はただでさえ重い足取りを強いられていたのに、さらに一段安となった。
S&P指数は大幅高から見事にマイナス転。しかしダウ平均だけはプラス圏で終了し、ご丁寧にも歴史的な高値を更新している。この間、ドル円はリスク動向に左右されたとはいうものの、113円乗せから112.50割れまでと、値幅はそんなに大きくはなかった。
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