昨日はアジア時間でも日本株がドロッと落ちた。しかもかなりな大幅安をした。材料としてはエルサレム移転の問題もあるが、これは前日のニューヨーク時間にニュースとして出てしまっている。だからなにも東京市場で蒸し返す必要もないものであった。
マーケットがリスクに対してどの程度まで感じ取っているかは、円相場を見るとか、安全資産である債券相場を確かめるのが早い。それらも確かにリスク回避の方向で動いてはいるのだが、値幅が小さい。つまりそれほども危険だと感じていないのだ。それなのに日経先物は400円以上も下がっている。古い材料の割には、過剰反応し過ぎだ。
昨日の欧州序盤でもリスク回避の動きが強まりかけて、ドル円は112円割れをうかがった。しかし勢いがない。誰も積極的に安いところを売ろうとしていかないのだ。111円台に入っても投げ売りのストップロスは少ないというし、私も少々だけ拾ってみることにした。
とくにドル円がブルというわけでもないので、大量には買わない。ほんの少し、スモールだけである。112円台の中盤まで上がってきたら、さっそくに利食い売りしたいくらいの程度のものだ。
しかしニューヨーク時間でもあまり動かなかった。米国株が大幅安をしなかったので市場には安心感が出てきたのであるが、ドル円は112.50もつかなかった。私は早朝に112.28で売ってしまった。その後に続く東京市場では昨日と打って変わってリスクテークの場となったのが悔しかった。
今夜からは税制改革法案の行方に加えて、暫定予算の期限切れと債務上限の引き上げ時期の問題が重なってくる。しかしこれらに関してはマーケットはあまり心配していないようだ。
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