昨日はアジア時間ではドル円が強くて、107円台の後半。やはり105円台を見た後の買い戻しが激しいようだ。今のところ105円台が今年の突っ込み安値。だからこのまま底値になったら困るというので、拾っておこうという考えが強いようである。
臨時にわかなショートカバーみたいなものだが、目の前さの相場が下がらない分には売り込んでショートにしても意味がない。そこで私も107.71でドル円を買ってみた。
株式市場などではボラティリティがだいぶ下がってきているようだが、まだ株価変動は不安定さを示している。だから私としても心持ちとしてはドル円ブルにはなれないでいる。だからこのままドル円が上がってきても、108円台に乗せたところではねないようならば、速攻で利食い売りをするだろう。
またアゲインストはあまり耐えるつもりはないのだから、107.50で投げ売りのストップ注文を出しておく。ニューヨークオープン前に損切りのほうがダンになってしまった。今週になって進んだドル高の際の買い過ぎ分がポジション調整となって表れたのだろう。グローベックスの米国株や欧州株は堅調で、特にドル売りの材料もないのだから。
その後は大した変動もなく、夜中のFOMC議事録となった。内容で特筆すべきことは、利上げのペースについての言及だ。ペースが加速するかもしれないということ。議事録の公表直後は瞬間的にはドル売りで反応したのだが、すぐにドルは切り返しだ。ドル円もユーロドルも日中の最もドル高レベルでニューヨーククローズを迎えることとなった。
結局、昨日のドル円は107円台から脱しきることはできなかった。そして今日になって再びドル円は軟化。昨日の安値をも下回ってくる局面があった。昨日の議事録でドル金利は短期も長期も上昇してきている。
本来ならばドル買い材料のはずであるが、今月に入ってからの相関の通りに、金利上昇はリスク回避の方向で動いている。10年ものの利回りもいよいよ2.95%まで上がってきた。これで3.0%台に乗せてきても大きな金利上昇ではないのだが、大台乗せという心理的なものがマーケットを揺さぶるかもしれない。いちおう注意しておきたい。
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