今週に入ってからの顕著なパターンで、欧州序盤ではリスクテークとなる。そしてニューヨーク時間の、それも午後からは急激に相場の流れは反転してリスク回避の動きとなる。昨日もそうだろうということで、私はドル円がベアであるにもかかわらず、夕方からドル円を買って攻めていった。
もちろんそんなに上がるのだとは考えていない。利幅だけ数ポイントでも取れればいいや、くらいの軽い感じだ。欧州時間に入ってからドル円は106円台に乗せてきた。そこで私も107.06で早々に利食い売りして、再び様子見をする。
ここではどこで売ってショートにしようかしか考えていない。106円ちょうどを挟んでの小動きが続いて、アメリカの経済指標の発表となった。まだ体が夏時間モードに慣れていない。なんだかすぐにニューヨーク市場が来てしまったという感じ。
経済指標はいくつか出たが、これと言ってインパクトのあるものはなかった。景況指数も結果はマチマチで相場を揺さぶるほどのことでもない。また2月からトピックに上がりだしたドル金利も、実におとなしい。
とても翌週に利上げを待っている状況とは思えないほどだ。ドル円が動かないので、寝ることにした。無理してオファーを出しておいてまで売る必要もないだろう。勝負は翌日に持ち越しだ。
ニューヨーク時間の後半でドル相場は上昇した。アメリカにとっては悪い材料が並んだというのにである。新しいNECの委員長は対中政策を厳格にやると言い出しているし、モラー検察官もトランプ陣営の召喚を発したという。ドルは下げてもよさそうなものなのに、ドル円は日中のもっとも高いレベルでニューヨーククローズを迎えることとなった。
今日は珍しくアジア時間でリスクオフとなっている。日本株が下げる横で、ドル円も106円台割れを喫している。私も105円台に突入と同時にドル円を売ってみたが、スンナリと落ちていかないので、持ち心地はよろしくない。すぐにでもポジションカットの態勢を保ったまま、ドル円の安値突っ込みを待っている。
今晩の経済指標は住宅着工件数があるが、それよりも政治初のニュースのほうが重要だろう。EUの貿易担当者もアメリカとの交渉のテーブルに乗るようだし、中国による反発のありようもまだ不透明のままだ。それに加えてロシアへの非難が国際的に高まっている。
端から見ているとロシアだけを悪者にしたいような工作に見えないでもないが、それが国際政治というものなのだろう。北朝鮮との対話も含めて、週末にも間断なく要ウオッチな状態は続くのである。
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