木曜日にアメリカの大統領がドル高と金利高を牽制したというのに、それに反応したのは発表直後だけで、金曜日のアジア時間ではまったく通じなかった。そうした相場が下がる方の話しは見なかったことにするという方針でもあるのだろうか。
ドル円はショートカバーで上昇した。下がらないといけないところだが、どうせ五・十日だから仲値買いも出るだろうという楽観論もあった。まったく虫のよい観測である。
私はファンダメンタルズに従うほうを選びたい。そういうわけで仲値決めも終わった頃に、112.49でショートにした。手元の動きから見ると逆張りに当たるので、分は悪い。タイトにストップロスを設定して臨むしかない。確かに自分がショートに振ったからと言って、そこから相場が反転するというのは不自然な試みでもある。
アジア時間ではドル円は112.60あたりまでが戻り高値となって、その後は112円台の前半まで押し込められるなど、重い足取りとなった。しかし私としてはもうちょっと大きなドル安を見ている。アメリカの大統領が言っていることなのだから、1円や2円どころの騒ぎではおさまるはずはないだろう。
だから少なくとも大台くらいは変わってほしいと希望してもよいのではないか。しかし欧州序盤で再びドル円が上昇。また112.50とかまで上がってきたので、私はいったん退散した、もちろんまた売り込んでいこうと意気込んではいる。
ニューヨーク序盤でトランプ大統領はツイッターの中で、ドル高・金利高について再び言及した。ニューヨーク勢は素直に反応した。政治に逆らってはいけないことを知っている彼らは、ドルを買いたいところだが、当面はついて行くしかないと判断したのだ。
ドル円やユーロドルなど主要通貨はすべてドル安で反応。100ポイント級のドル下落を演じた。私も112円割れなどで何度かショート参入。実際にショート攻めしてみると、あまり簡単に下がらない。終わってみれば1円級の下げだとわかるが、攻めている間はまったく落ちないなという感想の方が強い。
今週はマーケットの調整がどこまで進むのかがテーマとならざるをえない。ドル円も金曜日はほぼ安値引けの形で終わっている。これはテクニカル的にも売りシグナルの一端を成す。
あとは入りどころだけである。ターゲットを109円台とか108円台とかまで見れるならば、比較的に簡単に取れそうな相場展開になるはずだ。スモールでドル円ショートを作って、比較的に長めでもってみるのがよいかもしれない。
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