夏枯れというわけではないが、最近のドル円は狭いボックス圏にとどまっている。111円台ばっかりが目につく。世界的に利上げが相次いでいるので、通貨の価値が変動する要因はたくさんあるはずだ。それでもドル円はなかなか動かない。
これは木曜日に日米の貿易協議が控えているからの、様子見姿勢が強まっているからだともいえる。その協議から出てくるとしたら円高方向の話であろう。それが出てくるのかどうかを見極めるまではドル円を買いづらい。危険回避の一環でもある。
昨日は米国株の方でいくつか材料が出た。まずは今年度の自社株買いが80%増しだという調査結果が出た。これは量的にはすでにわかっていたことなので新発見ではないが、それでもイベントなしの状況の中では好材料とされた。
またテスラ自動車が非上場へ向けての動きを示し、3割増しくらいの自社株の買い戻しを発表している。ニューヨーククローズ直後には対中制裁の第2弾が公表されたが、こちらのほうに市場は反応していない。制裁に関しては、すでに織り込み済みということかもしれない。
こうしたリスクテークにもよって、ドル円は切り返した。欧州序盤で111円台割れをアタックしたのだが、それが失敗したこともあってショートカバーも出てきたのだろう。ドル円は111円台のミドルまで値を戻してきて1日を終えた。
ドル円では興味が持てないので、ユーロ円でも売ってみることにしたい。ここ数日で欧州通貨が下がってきて、ユーロ円やポンド円は安くなっている。軽いトレンドフォローのようなものだ。
スモールでショートポジションを作っておいて、1円以上を抜くことを目指す。スモールだったら、あまり動かないのにずっと画面を見てレートを気にしなくてもいいだろう。これで動かない相場が続く時期を乗り切ろうかと考えている。
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