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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

FOMC楽観論はじけドル買いづらく、
東京勢のリスクオンには要注意

2018年09月27日(木)15:27公開 (2018年09月27日(木)15:27更新)
持田有紀子

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 昨日はFOMC、アメリカの金利会合であった。利上げはまったくの予想通りであったので、発表直後の市場の反応はドル高・株高だった。FOMCなのだから経済にとって悪いことはするはずがないだろうという毎回見られる楽観論がはじけた形だ。

 しかし声明文の中には「金融政策は依然として緩和的」としていた文言が削除されたのである。これはここ10年以上も継続して出されていたメッセージだったこともあるので、ある意味では金融政策のスタンス変更とも受け取れても仕方のないことだ。

 これ以上の利上げは臨みにくいということになると、それはドルを買っても仕方がないということと同じ。それで為替相場ではドル安に転じた。しかし30分後に始まったパウエル議長の会見では、この文言削除には大きな意味がないことが確認された。

 それでマーケットは反転してドルの買い戻しと株価上昇につながった。しかしニューヨーククローズまでには株価が再び下落に向かい、それが市場全体にリスク回避の動きを促した。ドル円も日中の安値近辺で引けることとなった。

 ともかくもFOMCメンバーの金利見通しを見ても、かなりハト派色が強いような結果となった。2020年以降は利上げがないかもしれないとの見通しだ。これにはいろいろな要因が考えられよう。過去の好況期の継続期間も10年サイクルで起こっているので、まもなく米景気もピークアウトするのではないかとの視点。

 また長短金利の状況に見られるインフレ動向である。ドル金利にキャップがかかったということは今後の当面のドル相場の頭打ちを意味する可能性が高い。ちょっとドルが上がったからといって、そこからドルロングにしていく人が少なくなるだろう。

 昨日は私はもっぱらユーロドルのトレードに専念した。FOMCでは大きな動きは出てこないだろうと読んでのことだ。1.17台の中盤で迎えたユーロドルも、とどのつまり大台がチェンジすることもなく、レンジ相場で終わってしまうのではないか。そう思って、上がったら売り、下がったら買い。これを繰り返していた。それほどの値幅ではないものの、結果的には予想通りの動きとなって、儲けを得ることができた。

 昨日はFOMCの後では米国株が下がってリスクオフとなった。そして欧州株も中国株も時間外の取引では値を下げた。それにも関わらず今日の日本株だけがとても高い。半年ぶりの高値をつけており、今年の高値をも伺っている。これは自動車の関税がなしになりそうだという理由にもよるのだろうが、それは株買い材料というよりも売らない材料である。

 しかるに日本株だけ逆行高する理由にはならない。この日本人によるリスクテークが妙にドル円を底堅くしている。当面はドル円の昨日の安値である112.65あたりでのトライアルに注目である。


日本時間 15時00分

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