週明けの昨日はアジア時間からマーケットは小動きだった。先週までが幹部かをはじめとして大きく動いてきた日々が続いていたので、ちょっと拍子抜けするくらいだった。もちろんアメリカが冬時間に移行したことで、日本人からすると待ち時間が長くなってしまい、間延びもしている。
中間選挙が近づいているからの様子見だとわかっていても、あまりにも動きが乏しすぎると感じられる一日だった。しかし今回の中間選挙ではテレビや新聞での評論のなかでも、共和党か民主党かの票読みは極めて控えめだと言わざるをえないものとなっている。
それだけ前回の大統領選での読み外れが効いているのだろう。これまでであれば、マスコミもだいたいはどちらかの応援団になるような形で地区別にも優勢と劣勢を報じるものなのだが。
どちらが勝利を得るのかはわからないが、マーケットに関係あるのはトランプ側が勝った場合はリスクテークが進むという観測である。それは過去2年間で起こってきたことをパターンとして捉えているのだろう。民主党が勝ったら株価が下がるというのは、トランプ大統領本人も言っていることである。
しかし前回の大統領選を思い起こせばどうだったろうか。やはりどちらが勝つかはわからなかったにしても、トランプ側が勝ったら巨大なリスク回避が起こるものと想定されていた。そしてオハイオ州の結果が判明した時点でトランプ大統領の当選が現実味を帯びてきて、市場の反応は事前の予想通りとなった。
グローベックスでの米国株の先物価格はストップ安のサーキットブレークにさらされた。それだけ市場が恐怖を感じたのは言うまでもないが、結局はこの日のストップ安水準がトランプ政権での最安値を形成することとなった。その後は大きなラリーだけを見たからである。
トランプ氏が勝つと株価が下がると思われていたのに、市場のファーストアクションとは反対側に動いてしまっている。それが今回も起こるかもしれないことを念頭には入れておきたいものだ。つまり下院で共和党が勝った場合、もしくはフロリダやミズーリでの知事選で共和党候補が勝った場合だ。
最初は株高・ドル高で反応するかもしれないが、それとは反対の動きが出てくるかもしれないという見方だ。それだけトランプ大統領が就任して以来の資本市場の動きは以上だったという見方が未だに強いのである。
さて今晩もマーケットは静かだろう。動き出すのは明日の午後くらいからだとみられているので、それまでは小休止となる。ここをあえてポジションを作る必要もないだろう。
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