先週までの動きと異なり、週明けの昨日のマーケットではリスクテークが進んだ。まずはアジア時間で日本株が急騰。これは大阪万博のためだとも言われているが、朝がたの日本株の寄り付き状況だけから見ると、そういう感じではなかった。
もしも万博で経済効果があるというならば、寄り付き段階から猛烈に上がってしまっているはずだったからだ。つまり好材料としては無視されたわけだ。日本のGDPには貢献するかもしれないが、ロシアのGDPは期待していた分だけ下げてしまう。ネットするとゼロだというわけだ。リスク全体としてなんの増減もない。
それよりもマクロ要因による外部環境の変化のほうが大きかったようだ。イギリスは政府レベルでEU側と合意できたということになっているし、イタリア政府も予算案の見直しをするだろうという観測も出てきた。これまで欧州発で相場の足を引っ張っていた要因が除去される格好となったのだ。米国株も大きく反発。
ドル円は朝には112円台で始まったのだが、リスクテークの流れにそって113円台に乗せてきた。その後もリスク許容度の回復を確かめられる材料が出てくるたびにビディッシュな展開となっていった。
私も何度かドル円を買ってみたりしたのだが、買った後はスピードが鈍化したりして、あまり気持ちのよいロング攻めではなかった。そして儲けもそれほども出ていない。根本的にベアなのかもしれない。それでロングに対しては耐久力がないのだ。すぐにやめてしまうからだ。
しかしニューヨーククローズ後にトランプ政権が対中関税の一環として、アップル製品にも関税をかけるだろうと伝わった。これはアップル株をはじめとして米ハイテク産業にとっては大ダメージである。いままで触らずでおいたところを、いよいよかという感じである。
今晩のニューヨーク時間まではいろいろな憶測が出てくるだろうが、まずは株価の動向をしっかりウオッチしていきたい。昨日は欧州株も米国株も大きくラリーしているので、その反動も大きくなりそうだからだ。
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