昨日は日本が休みだったが、海外市場ではリスク回避が大きく起こった。このところ大幅安を続けている米国株だったが、その注目点はなんといっても下げ止まりがどこかということ。これを見極めるために、日本が休みかどうかは関係ない。
まだ下げ止まらないのだったら、ドル円かユーロ円を売り込んで行かないといけない。ようやくドル円も膠着感を脱してきたところでもある。一気に108円台とかまで突っ走ってもおかしくはない状況にあるように考える。
私は111.11でドル円を売ってみたのだが、東京勢が不在のせいか、ほとんど下がらない。110円台には利食いのビッドもそれなりにあるのだろうが、引っかかってしまうほどの分量などなさそうなのに、である。
ドル円が明確に下がり始めたのは、ニューヨーク勢の参入があってからだ。それまで下げ渋っていたグローベックスでの米国株も再び下げモードに転じてきたからだ。すでに市場に消化されてしまっているとおぼしきマティス長官の辞任とか、パウエル議長の解任論議、そして政府のシャットダウンなどが、またもや悪材料として捉えられたのだ。
確かに株を買っていくなどリスクテークするだけの好材料はまったくない。そうした状況だったこともあって、ドル円は110円台の中盤を割り込んできた。私も寝る前までには決着をつけたかったが、ちょうどよいタイミングでドル円も押してきた。
そこで私はドル円を110.51で買い戻すことができた、しかしその後はもうドル円の頭が重くなってしまっていて、ほとんど戻しを作らずにニューヨーククローズを迎えている。
今日はクリスマスで世界中がお休みだ。やっているのは日本だけである。日本株は大幅安になっているが、これはあくまでも先週末との比較である。今日に限って言えば、それほども動かないだろう。海外がやっていないからというのが最大の要因である。
しかしここまで米国株が大幅な続落を繰り返していると、のんきにやっていないから動かなくていいやと気安く構えていられない。たとえ安い株価であっても、現状はどのくらいのレベルなのかを知らないと、かえって不安が増大するものである。
為替相場は今日のところは動きそうもない。夕方からはまったくプレーヤーがいなくなるのだ。こんな日は何もやらない作戦に出て、明日の早朝のセッションに備えるべきであろう。
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