昨日は為替相場が実に狭い動きとなった。特に海外市場では値動きが乏しかった。ドル円もユーロドルも20ポイントほどしか動かなかった。それはトランプ大統領のスピーチを控えているからの様子見であったが、マーケットは期待をしたフリをして株高になってはいるが、冷静に考えてみると何もサプライズはなさそうである。
今日は昼からトランプ大統領による一般教書演説であった。内容は事前に想定されたものだったが、トークが始まると、とりあえずドル円は30ポイントほどストンと落ちた。それまで期待だけでリスクテークしていた分が剥げ落ちたものと見られる。
毎年、同じことが繰り返されているが、スタンディング・オーベーションを伴った自画自賛の場となっているだけだ。目新しい政策がそこからは出てきていない。
ところで昨日の円債10年ものの入札では、利回りがマイナスとなった。利回りがマイナスだというのに、ついている利札、つまりクーポンレートはプラスのままである。お金を集めるのが目的のオークションなのだから、マイナスのクーポンをつけるはずがない。
ボランティアではないのだから、自腹でお金を支払ってまで他人の事業に資金提供はしないものだからである。ではなぜマイナスの利回りとなるのか。これは誰が計算してもマイナスになるのだから、計算間違いではない。それは計算のしかたに原因がある。
日本国債の場合、単利という計算方法を採用しているのである。ここが米国債と顕著に違うところ。同じ条件であっても、円債の2%と米国債の2%とではキャッシュフローも違うし、しかるに金融効果も違うのである。単利で計算すると実際の利回りでお金が出ていくことはないのに、マイナス金利みたいなことが出現してしまうのである。
米国債は半年の複利回り。同じ債券の利回り計算なのだから統一すればよいではないかとも思われるが、これは市場の慣行だから仕方がないのだとしかいいようがない。利回りの計算方法が違っているにしても、債券価格と利回りはそれぞれ1対1で対応しているのだし、問題はないものとされている。
結果として複利ベースで計算すると、円債であってもマイナスの利回りにはならないのである。個人向け国債を買っているのに、半年に一度は郵便局にマイナス金利を支払いに行かねばならないということはありえないのである。
重要なのは円金利がマイナスだからといって、それをことさら円売り材料にする必要もないということだ。為替相場で大事なのは金利差である。したがって金利がマイナスであることよりも、そのマイナスだという状態がどの程度の深さを持って進んでいるのか、である。
日本時間 15時00分
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