昨日はトランプ大統領の一般教書演説があった。内容としては「国境の壁を作る」とし、「中国は泥棒」だと決めつけた。北朝鮮との対談も予想通りにベトナムで行うことが発表され、なぜ公表までにこんなに時間がかかったのか不思議なくらいだ。
また軍事費の負担に関してNATOのあり方を非難している。要するに従来の見解とあまり変わっていないのである。演説を通じて、かつ終わった後も、マーケットはほとんど動かなくなってしまった。
一般教書が終わって、ドル円が30ポイントほどもゆるんだだけで、そのまま欧州時間入りとなった。すでに先週来の大きなイベントを通過しているので、マーケットは動意に乏しい。材料も少なく、日頃ならば反応もしない米国債の入札が不調だったことに反応をした。
不調と言うことは現在のレベルでは買いたい人が少ないということ。
つまり長期金利の利回りは上がったのだ。それが為替相場にも作用して、ニューヨーククローズにかけてドルの全面高となって、そのまま高値引けの形となった。ドル円はオファーのいっぱい詰まっている110円台近くまで戻しきり、ユーロドルも1.13台まで押し込まれている。
昨日はトヨタの決算があった。日本でいちばんの稼ぎ頭と言われている企業だ。またトランプ大統領が気にしている輸出の多くを占めるのが自動車産業なのだから、その影響も大きいはずである。しかし決算発表が終わっても、あまり日本株は落ちなかった。利益予想を引き下げているのにである。時価総額で計算されるはずのTOPIXもほとんど下がらなかった。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)