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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル全面高でユーロドル1.13台へ、
今晩も注目は米国などリスクのゆくえ

2019年02月07日(木)15:19公開 (2019年02月07日(木)15:19更新)
持田有紀子

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 昨日はトランプ大統領の一般教書演説があった。内容としては「国境の壁を作る」とし、「中国は泥棒」だと決めつけた。北朝鮮との対談も予想通りにベトナムで行うことが発表され、なぜ公表までにこんなに時間がかかったのか不思議なくらいだ。

 また軍事費の負担に関してNATOのあり方を非難している。要するに従来の見解とあまり変わっていないのである。演説を通じて、かつ終わった後も、マーケットはほとんど動かなくなってしまった。

 一般教書が終わって、ドル円が30ポイントほどもゆるんだだけで、そのまま欧州時間入りとなった。すでに先週来の大きなイベントを通過しているので、マーケットは動意に乏しい。材料も少なく、日頃ならば反応もしない米国債の入札が不調だったことに反応をした。
不調と言うことは現在のレベルでは買いたい人が少ないということ。

 つまり長期金利の利回りは上がったのだ。それが為替相場にも作用して、ニューヨーククローズにかけてドルの全面高となって、そのまま高値引けの形となった。ドル円はオファーのいっぱい詰まっている110円台近くまで戻しきり、ユーロドルも1.13台まで押し込まれている。

 昨日はトヨタの決算があった。日本でいちばんの稼ぎ頭と言われている企業だ。またトランプ大統領が気にしている輸出の多くを占めるのが自動車産業なのだから、その影響も大きいはずである。しかし決算発表が終わっても、あまり日本株は落ちなかった。利益予想を引き下げているのにである。時価総額で計算されるはずのTOPIXもほとんど下がらなかった。

 それは日本株の値付けには実体がないのだということの証左でもある。マーケットに接していればわかるように日本株の値動きは完全に外部環境に依存している。海外株と為替相場である。具体的にはS&P先物1ポイントにつき、日経先物も10円分だけ同じ方向に動く。

 またドル円10ポイントにつき、日経先物は同じ方向に20円動く。この相関だけで日経先物の動きの95%以上が説明できてしまう、そうして決まる日経先物の値段に対して、現物の平均値となるように個別株が値段を平均値にそろえようとするだけである。

 S&P先物の動きとドル円がいくらになっているかがわかれば、夜中であっても日経先物の水準はほぼわかるということだ。逆にいうと日本企業がいくら頑張って利益を増やしても、それは株価には反映されないということだ。

 ところで昨日の米国株は上げ調子を一服した格好だ。1月相場が大幅高となったのをうけて、2月も続騰からのスピード調整もありえる。今晩も注目は米国株などリスクのありようとなるが、中国が正月休みの間は本格的な米中関係の進展はないものと考えてよいだろう。

日本時間 15時00分

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