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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

EUの大幅下方修正で欧州通貨が続落、
ファンダメンタルズ重視に移れるか

2019年02月08日(金)15:51公開 (2019年02月08日(金)15:51更新)
持田有紀子

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 すっかりドル円のレンジが109.50から110.00におさまってしまったのが定着した感が強い。昨年の後半にドル円が動かなくなってからというもの、1月3日の騒動を除いてはますます1日あたりの変動幅が小さくなっている。

 これだけ少ない値動きだと、もう安易にポジションを取るのさえ気が重くなってくる。動けば1,2度の損を出しても、取り返しが効くというものだ。しかし動かないと挽回は難しい。

 いや、損をしないまでも、持っているポジションが利食いにも損切りにも引っかからないでいる状態が長く続くのが神経的にもたいへん疲れをともなうだけあって、しんどいのである。

 為替相場と直接は関係ないのかもしれないが、仮想通貨の代表であるビットコインもそうだ。過去はあれだけ激しい変動性を持っていたのに、昨今のようにじっと動かなくなると期待している人々にとってはビットコインに投資している意味すら消え失せてしまう。

 昨日はマーケットで悪材料が並んだ。まずEUが発表した成長見通しが大幅に下方修正されたこと。EU経済の4割を占めるドイツも大きく引き下げられ、予算でもめているイタリアやフランスの下げ具合も大きかった。また米企業決算もいよいよ終盤だが、ツイッターの収益見通しが市場予想に届かなかった。

 これらが資本市場を直撃した。欧州株、とくにドイツ株が数年ぶりになる大幅安となった。ドル円は110円台では押し返されて、109円台の中盤までゆるんできた。それでも109.50を下回ることはなかった。つまり前日のレンジ内におさまったままなのである。

 1月は大幅上昇を演じた米国株だったが、ニューヨーク序盤では欧州株のリスク回避にツラれて安く始まった。それに加えてトランプ大統領が米中首脳会談が3月1日より前には開かれないだろうと発言したことが、米中協議の進展が困難であることを想起させた。

 米国株は久しぶりに深押しをした。1月の期待相場からファンダメンタルズ相場に移行した転機になったのかどうかは、今後の1、2週間のリスクの有り様を見極めないといけないところだ。

 今晩はマーケットの材料がほとんどなし。中国はまだ長期の連休中なので、中国側からの突発事項も出てこないだろう。気になるのは欧州経済だ。

 昨日のドイツ株は数年ぶりの大幅安をしているだけに、これが一段安するようなことにでもなるとECBにかけられている金利観測シナリオが崩れてくる。つまりユーロ安を促すことになるかもしれないのだ。ユーロドルも気付けば再び去年の安値である1.12台に接近している。

日本時間 15時50分

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