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田向宏行
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FX情報局

主要FX会社のスワップ履歴を毎日調査!
トルコリラ、真の高スワップ口座はコレだ!

2019年02月25日(月)12:27公開 (2019年02月25日(月)12:27更新)
FX情報局

【副業FXで勝つためのメルマガ】田向宏行さんのFXメルマガは儲かるのか? ダウ理論の転換トレードで検証したらこうなった!

今がチャンス!? 1日120円以上の高スワップも!

 高水準のスワップ金利(スワップポイント)が魅力の通貨ペアと言われれば、多くの方が真っ先に思い浮かぶのは、トルコリラ/円ではないでしょうか? ここ最近は、1万通貨の買いポジションで、1日あたり120円前後の高額なスワップ金利を受け取れるFX会社もいくつかあります。

 でも、スワップ金利の水準は毎日、変動するのが普通です。たとえ2つの通貨間の政策金利の差が変わらなくても、FX会社が固定キャンペーンなどを行っていなければ、各社のスワップ金利はインターバンク市場の中にあるスワップ取引市場で行われた取引などの状況で、日々、異なっても不思議ではありません。

ザイFX!には、以下のとおり、各社のトルコリラのスワップ水準を確認できるコンテンツがあります。

【参考コンテンツ】
FX会社おすすめ比較:トルコリラ/円が取引できるFX会社はここだ!「トルコリラ/円スワップ金利の高い順」

 ただ、上のコンテンツに掲載しているスワップ金利は毎日は調査しておらず、ある程度の日数ごとに調査しているものです。調査対象となったある1日に各社が提供していた金額を掲載しているので、目安にはなるものの、その金額を毎日受け取れると必ずしも決まっているわけではありません。調査対象となった日に普段と比べて高い、もしくは安いスワップ金利が、たまたま提供されていた可能性もあります。

 そうなると、たとえ高スワップの提供実績があっても、日々のスワップ金利を調べて比較してみたら、様子が違ってくるかもしれません。1日あたりの金額自体はトップ水準ではないけれど、日々、そこそこの金額のスワップ金利を安定的に提供していて、平均で見ると魅力的なFX会社も存在するのではないでしょうか?

 そこで今回は、主要FX会社のトルコリラ/円のスワップ提供実績を調査し、総合的に高いスワップ金利を受け取れていたFX会社はどこだったのかを調べてみました。

主要FX会社のスワップ履歴を徹底調査!

 調査は、2019年2月15日(金)に1万通貨の買いで受け取れるスワップ金利が100円を超えていたFX口座の中から、公表されているスワップカレンダーやFX会社から直接提供してもらったデータで付与実績を確認することができた、IG証券「標準」ヒロセ通商「LION FX」トレイダーズ証券サクソバンク証券マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」SBI FXトレード外為どっとコム「外貨ネクストネオ」インヴァスト証券「トライオートFX」を対象(※)にしました。そこに、取引所取引のくりっく365も加えた、合計9口座を比較します。

(※トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」は、それぞれ同額。マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」「パートナーズFX」を比較して、平均的に良いと感じた「パートナーズFX nano」が調査対象)

2019年1月2日(水)~2月15日(金)までの各社のスワップ履歴を、なるべく見やすくなるよう、2つに分けてご紹介します。まずは2月15日(金)の実績値で、トップ5だった口座の履歴が以下になります。

主要FX会社のトルコリラ/円スワップ履歴1





IG証券
「標準」
サクソ
バンク
証券
ヒロセ
通商
マネー
パート
ナーズ
くりっく
365
1/2
(水)
0 0円 0円 240円
(3日)
0円 0円
1/3
(木)
1 118円 118円 80円 90円 109円
1/4
(金)
1 123円 120円 85円 100円 120円
1/7
(月)
1 122円 123円 85円 105円 115円
1/8
(火)
1 122円 124円 116円 116円 116円
1/9
(水)
4 510円 582円 240円
(3日)
420円 486円
1/10
(木)
1 121円 127円 100円 115円 117円
1/11
(金)
0 0円 0円 117円
(1日)
0円 0円
1/14
(月)
1 127円 128円 100円 115円 111円
1/15
(火)
1 129円 132円 121円 115円 119円
1/16
(水)
4 530円 462円 255円
(3日)
440円 519円
1/17
(木)
0 0円 0円 90円
(1日)
0円 0円
1/18
(金)
1 130円 120円 122円 122円 123円
1/21
(月)
1 129円 117円 100円 110円 111円
1/22
(火)
1 127円 120円 121円 121円 115円
1/23
(水)
3 382円 346円 261円 330円 362円
1/24
(木)
1 125円 121円 101円 110円 117円
1/25
(金)
1 124円 125円 122円 122円 120円
1/28
(月)
1 124円 121円 92円 110円 123円
1/29
(火)
1 125円 113円 123円 123円 121円
1/30
(水)
3 382円 363円 249円 330円 365円
1/31
(木)
1 126円 123円 92円 110円 114円
2/1
(金)
1 140円 120円 124円 124円 119円
2/4
(月)
1 146円 122円 92円 110円 120円
2/5
(火)
1 126円 124円 123円 123円 120円
2/6
(水)
4 510円 500円 240円
(3日)
440円 503円
2/7
(木)
1 125円 124円 91円 110円 116円
2/8
(金)
0 0円 0円 124円
(1日)
0円 0円
2/11
(月)
1 128円 125円 91円 110円 120円
2/12
(火)
1 128円 126円 123円 123円 122円
2/13
(水)
4 510円 498円 240円
(3日)
440円 517円
2/14
(木)
0 0円 0円 91円
(1日)
0円 0円
2/15
(金)
1 127円 125円 124円 124円 123円

※調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨の買いポジションで受け取れる金額を掲載
※色塗りされた日は日本もしくは米国の祝日
サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」で同額
マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」の実績値
ヒロセ通商「LION FX」のカッコ内の数字は当該日の付与日数。記載のないところは他と同じ
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

 パッと見でも、ヒロセ通商「LION FX」だけ、他とは少し違う感じなのがわかるのではないかと思いますが、そのことはのちほど紹介しますので、ここではいったんスルーします。

 そして、残りの4つが以下になります。

主要FX会社のトルコリラ/円スワップ履歴2





トレイ
ダーズ
証券
SBI
FX
レード
インヴァ
スト証券
外為
どっと
コム
1/2
(水)
0 0円 0円 0円 0円
1/3
(木)
1 115円 92円 100円 90円
1/4
(金)
1 115円 92円 100円 90円
1/7
(月)
1 115円 92円 100円 90円
1/8
(火)
1 115円 102円 100円 90円
1/9
(水)
4 460円 408円 400円 400円
1/10
(木)
1 120円 102円 100円 100円
1/11
(金)
0 0円 0円 0円 0円
1/14
(月)
1 120円 102円 100円 100円
1/15
(火)
1 120円 102円 100円 100円
1/16
(水)
4 480円 408円 400円 400円
1/17
(木)
0 0円 0円 0円 0円
1/18
(金)
1 120円 102円 100円 100円
1/21
(月)
1 120円 102円 100円 100円
1/22
(火)
1 120円 102円 100円 100円
1/23
(水)
3 360円 306円 300円 300円
1/24
(木)
1 120円 112円 100円 100円
1/25
(金)
1 122円 112円 100円 110円
1/28
(月)
1 122円 112円 100円 110円
1/29
(火)
1 122円 112円 100円 110円
1/30
(水)
3 366円 306円 300円 330円
1/31
(木)
1 122円 112円 100円 100円
2/1
(金)
1 122円 112円 100円 110円
2/4
(月)
1 122円 112円 100円 110円
2/5
(火)
1 122円 102円 100円 110円
2/6
(水)
4 488円 408円 400円 400円
2/7
(木)
1 122円 102円 100円 100円
2/8
(金)
0 0円 0円 0円 0円
2/11
(月)
1 122円 102円 100円 100円
2/12
(火)
1 122円 102円 100円 100円
2/13
(水)
4 488円 408円 400円 400円
2/14
(木)
0 0円 0円 0円 0円
2/15
(金)
1 122円 112円 100円 100円

※調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨の買いポジションで受け取れる金額を掲載
※色塗りされた日は日本もしくは米国の祝日
トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」で同額
インヴァスト証券「トライオートFX」の実績値
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

(※上表は付与日を基準に作成。付与日が1月3日なら、1月3日に買いポジションを1万通貨保有し、NYクローズまで持ち越した場合に付与された金額を記載。各社のスワップカレンダーに記載されている日付や金額とは、必ずしも一致していない場合があります)

継続的に120円超えのスワップを提供しているところは?

 以下は、各口座のスワップ履歴をグラフにしたものです。土日や祝日の関係で、3日分や4日分など数日分として付与された金額は、1日あたりの平均金額に直し、土日や祝日のところに1日あたりの平均金額が記載されるように調整してあります。

クリックで拡大
平均金額の推移

※調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨の買いポジションで受け取れる金額を掲載
サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」で同額
トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」で同額
マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」の実績値
インヴァスト証券「トライオートFX」の実績値
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

 冒頭でもお伝えしたとおり、スワップ金利の水準は日々、変化するのが基本です。良い日と、それほどでもない日が混在していても、それ自体は普通で、別に悪いことではありません。そうした中で、IG証券「標準」サクソバンク証券トレイダーズ証券は、直近で1日あたり120円を超える高いスワップ金利を、継続的に提供していたことがわかります。

 また、トレイダーズ証券外為どっとコム「外貨ネクストネオ」インヴァスト証券「トライオートFX」は、日々の金額のブレがほとんどなく、固定スワップキャンペーンを実施しているのかと思うほど、バツグンの安定感があります。スワップ金利の水準は別にして、あまり日々の変動に一喜一憂せずポジションを保有できるのは、トレーダーにとって、ありがたいことだと思います。

本当に高スワップのFX口座はココ!

 1万通貨の買いポジションで、1日あたり120円を超えるスワップ金利を受け取れるFX会社が、何社かあることがわかりました。

 でも、平均金額で見るとどうでしょう? 先ほどと同じ調査期間内の、各口座の1日あたりの平均金額を算出して、金額の高いものから順に並べたのが以下の表です。参考までに、各口座のスプレッドも記載してあります。特定の日のスワップ金利を比較しただけではわからない実態が浮き彫りになります。

主要FX会社の買いスワップ平均金額
FX会社
「サービス名」
トルコリラ/円
買いスワップ
平均金額
トルコリラ/円
スプレッド
IG証券
「標準」
127.64円 8.0銭
サクソバンク証券 123.84円 2.2銭
くりっく365 121.43円 3.0銭
トレイダーズ証券 120.09円 1.7銭
原則固定
マネーパートナーズ
「パートナーズFX nano」
111.55円 3.8銭
原則固定
SBI FXトレード 103.14円 4.8銭
原則固定
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
101.14円 1.9銭
原則固定
インヴァスト証券
「トライオートFX」
100.00円 5.5銭
ヒロセ通商
「LION FX」
95.21円 1.9銭
原則固定

※スワップ金利の調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨の買いポジションで受け取れる金額(小数点以下第3位、四捨五入)を掲載
サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」でスワップ金利は同額。スプレッドは「スタンダードコース」の値を掲載
トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」でスワップ金利は同額。スプレッドは「みんなのFX」の値を掲載
※スプレッド調査日…2019年2月21日(木)
※スプレッドが原則固定制の店頭FXは、24時間、上表のスプレッドが適用されるFX会社と、日本時間の8時~28時など主要な時間帯のみ上表のスプレッドが適用されるFX会社がある。スプレッドはすべて例外あり。
※原則固定でないIG証券「標準」サクソバンク証券くりっく365インヴァスト証券「トライオートFX」のスプレッドは、調査日2019年2月21日(木)の13時前後に、各口座の取引画面で提示されていた値を掲載
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

 2月15日(金)時点のランキング同様、平均金額でもIG証券「標準」が127.64円でトップサクソバンク証券が123.84円で2位でした。外資系は、特に高いスワップ金利を提供していることがわかりますね。トレイダーズ証券も、調査期間中はほとんど120円超えのスワップ金利を提供していましたから、かなり魅力的です。

 今後もこの序列があまり変わらないことを前提に、単純にスワップ金利だけに着目すれば、IG証券「標準」サクソバンク証券トレイダーズ証券くりっく365を含めた4つは、買いポジションを保有するときに利用したい口座の有力候補群となりそうです。

 一方で、1日のスワップ金利が120円を超える日がそこそこあったヒロセ通商「LION FX」は、平均金額では95.21円と、調査対象の中では最下位でした。付与日数が2日以上で、数日分のスワップ金利をまとめて受け取る日の水準が相対的に低かったことが、平均金額を下げる原因になったと考えられます。

ちょっと変わったスワップカレンダー!?

 ちょっと残念な結果だったヒロセ通商「LION FX」には、他の口座と少し違う特徴があることもわかりました。スワップ金利は通常、日米や該当する通貨の国(本記事の場合はトルコ)に祝日があると、スワップ応当日がずれる影響から、その前後で付与日数がいつもより多くなったり、スワップ金利が発生しない日が生じることがあります。

 ところが、ヒロセ通商ではそのようなことはまったくなく、一般的なサイクルで規則正しくスワップ金利が付与されているのです。

2019年1月の付与日数(上段:ヒロセ通商 下段:一般的なFX会社)
2019年1月の付与日数(上段:ヒロセ通商 下段:そのほかのFX会社)

※各日の上段がヒロセ通商、下段が一般的なFX会社の付与日数
※1月14日(月)は日本が成人の日で祝日
※1月21日(月)は米国がキング牧師生誕記念日で祝日
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

 そのため、他社では4日分のスワップ金利が受け取れる日なのに、ヒロセ通商では3日分しか受け取れなかったり、逆に他社でスワップ金利が発生しない日に、ヒロセ通商ではスワップ金利が受け取れることがあるなど、明らかに異なるサイクルになっているのです。

 なぜ、このようなことになっているのか、直接、ヒロセ通商に問い合わせてみると、同社では日米や該当国の祝日などは一切考慮せず、ただただ、規則的にスワップ金利が付与されるルールを導入しているとのこと。

 このしくみが良いのか、そうでないのかは別にして、覚えておくとこの先、有効に活用できることもありそうです。特に、今年の春の大型連休(GW)は、史上最長の10連休です。

 他のFX会社でスワップ金利の付与スケジュールが普段から大きく変化して、スワップ金利が発生しない日が続く期間も、ヒロセ通商で買いポジションを持っていたら、スワップ金利が受け取れるということになります。これは、合法的な裏ワザと言えるのではないでしょうか??

売りで支払う金額が少ない口座はどこ?

 一般的に、受け取るスワップ金利の額が高いFX会社は、それに比例して売りポジションを持ったときに支払う金額も大きくなる傾向があります。為替差益を狙って売りポジションを建てるときは、できるだけ支払う金額が少ないFX会社で取引したほうが有利になりますよね。

 そこで、2019年1月2日(水)から2月15日(金)までの期間の、トルコリラ/円の売りポジション保有で支払うスワップ金利の金額も調べ、1日あたりの平均額を算出してみました。支払う金額が少ないところから、順にソートをかけてまとめた表が以下になります。ここでは、買いスワップの調査対象になった口座のほかに、売りポジションの保有で有利と思われるFX会社も追加してあります。

主要FX会社の売りスワップ平均金額
FX会社
「サービス名」
トルコリラ/円
売りスワップ
平均金額
トルコリラ/円
スプレッド
GMOクリック証券
「FXネオ」
-83.84円 1.9銭
楽天証券
「楽天FX」
-93.00円 6.8銭
原則固定
SBI FXトレード -109.14円 4.8銭
原則固定
マネーパートナーズ
「パートナーズFX nano」
-112.55円 3.8銭
原則固定
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
-116.14円 1.9銭
原則固定
インヴァスト証券
「トライオートFX」
-117.00円 5.5銭
トレイダーズ証券 -120.09円 1.7銭
原則固定
くりっく365 -121.43円 3.0銭
IG証券
「標準」
-145.18円 8.0銭
サクソバンク証券 -150.14円 2.2銭
ヒロセ通商
「LION FX」
-180.21円 1.9銭
原則固定

※スワップ金利の調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨の買いポジションで受け取れる金額(小数点以下第3位、四捨五入)を掲載
サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」でスワップ金利は同額。スプレッドは「スタンダードコース」の値を掲載
トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」でスワップ金利は同額。スプレッドは「みんなのFX」の値を掲載
※スプレッド調査日…2019年2月21日(木)
※スプレッドが原則固定制の店頭FXは、24時間、上表のスプレッドが適用されるFX会社と、日本時間の8時~28時など主要な時間帯のみ上表のスプレッドが適用されるFX会社がある。スプレッドはすべて例外あり。
※原則固定でないIG証券「標準」サクソバンク証券くりっく365インヴァスト証券「トライオートFX」のスプレッドは、調査日2019年2月21日(木)の13時前後に、各口座の取引画面で提示されていた値を掲載
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

GMOクリック証券「FXネオ」が83.84円でもっとも少なく、楽天証券「楽天FX」が93円と続きます。両社は、直近の買いで受け取るスワップ金利が1日あたり100円を下回っていたことから、買いスワップの比較では調査対象にしていませんでした。買いポジションの保有で受け取れるスワップ金利がそこまで高くない分、売りポジションの保有で支払う金額が低いということがわかりました。

 逆にヒロセ通商の平均180.21円は、かなり高額…。それなりの下げ相場を狙えそうなときでなければ、売りポジションを保有するのに、少し躊躇してしまいそうな水準です。また、外資系の2社、IG証券「標準」サクソバンク証券は、買いポジションで受け取る金額が高い分、売りで支払う金額も高いですね。

GMOクリック証券「FXネオ」/a>楽天証券「楽天FX」は、スワップ収益狙いで買いポジションを保有する口座としては決して有利ではありませんが、売りポジションを持つときにはぜひ、活用したい口座と言えます。

為替リスクを回避しながら年率3.57%のスワップ収益!?

 買いスワップの平均額がもっとも高かったIG証券「標準」と、売りスワップの平均額がもっとも少なかったGMOクリック証券「FXネオ」の金額差は、調査期間中の平均で43.8円あります。これだけの差があれば、もしかしたら為替の値動きにかかわらず、スワップ金利だけを受け取る「異業者両建て」が可能かもしれません。

 異業者両建てとは、買いで受け取るスワップ金利がなるべく多いFX口座で買いポジションを取り、それと同じ通貨ペアで同じ量の売りポジションを、売りで支払うスワップ金利がなるべく少ないFX口座で同時に取ることで、事実上、為替の変動による損失を回避しながら、買いと売りのスワップ金利の差額を得る取引のことをいいます。

主要FX会社のスワップ平均金額
FX会社
「サービス名」
買いスワップ
平均金額
売りスワップ
平均金額
IG証券
「標準」
127.64円 -145.18円
サクソバンク証券 123.84円 -150.14円
くりっく365 121.43円 -121.43円
トレイダーズ証券 120.09円 -120.09円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX nano」
111.55円 -112.55円
SBI FXトレード 103.14円 -109.14円
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
101.14円 -116.14円
インヴァスト証券
「トライオートFX」
100.00円 -117.00円
ヒロセ通商
「LION FX」
95.21円 -180.21円
GMOクリック証券
「FXネオ」
83.84円 -83.84円
楽天証券
「楽天FX」
70.00円 -93.00円

※調査対象期間…2019年1月2日~2月15日
※1万通貨のポジションで発生する金額(小数点以下第3位を四捨五入)を掲載
サクソバンク証券「スタンダードコース」「アクティブトレーダーコース」で同額
トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」で同額
※FX会社の公式サイトや取引ツール内のスワップカレンダー、FX会社から提供を受けたデータなどをもとにザイFX!が作成

 もし、この43.8円の金額差が、今後も変わらないと仮定すると、IG証券「標準」で1万通貨の買いポジションを建て、同時にGMOクリック証券「FXネオ」で1万通貨の売りポジションを建てれば、1年間で1万5987円のスワップ収益になります。取引コストとして両社のスプレッド(※)を差し引いても、1万4997円を受け取れる計算です。

(※IG証券「標準」は8銭、GMOクリック証券「FXネオ」は1.9銭。2019年2月21日(木)13時前後の調査時に、両口座の取引画面で提示されていた値を適用)

 トルコリラ/円の取引レートを、2018年2月中旬時点の価格に近い21円と仮定すると、買いと売りの合計2万通貨は、単純に日本円で42万円相当ですから、この金額に対するスワップ収益率は年利で約3.57%です。

 レバレッジをかけた分だけ利回りは上昇しますから、レバレッジ2倍なら年利は約7.14%、5倍なら約17.85%、10倍なら約37.71%。FXで許容されている最大レバレッジの25倍なら、計算上は実に約89.27%という、驚きの年利になります。

 あくまでも、スワップの差が変わらないことを前提にしていますから、決してこのとおりの結果になるとは言い切れません。また、レバレッジを上げすぎると、為替の急変動などにより、片方の口座だけ強制ロスカットとなる恐れもあります。

 でも、為替変動リスクが実質的に回避できて、これだけの利回りが期待できるなら、異業者両建てを検討する価値があるかもしれませんね。

 今回は、直近約1カ月半ほどの、主要FX会社におけるトルコリラ/円のスワップ付与実績を調査してみました。もっと長い期間を対象に調査すると、また少し違った結果になるかもしれませんが、安定して高水準のスワップ金利を提供しているFX会社で取引すれば、ポジションを保有する期間が長くなるほど、最終的なスワップ収益がより有利になってくると思います。スワップ重視のトレードを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

【参考記事】
スワップトレードのメリットとデメリットを解説! トレードに適したFX会社は?

(ザイFX!編集部・堀之内智)

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jfx記事 トルコリラスワップポイントランキング 田向宏行
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