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第7章 トレードスタイル

スワップ収益とトレード利益の両取り!?
根強い人気の「スワップトレード」とは?

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■スワップ収益がメイン。根強い人気のスワップトレード

金利収益狙いのスワップトレード

 ポジションを長期間保有して、スワップポイント(スワップ金利)の継続的な受け取りによって収益を増やしていくのが「スワップトレード(Swap Trade)」です。保有期間の点からはポジショントレードと同じ分類になりますが、ポジショントレードが相場変動による為替差益を狙ったトレードなのに対して、スワップトレードはあくまでスワップ収益に主眼を置いています。したがって、スワップポイントを受け取れる方向のポジションを保有するスタイルになります。

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 にわかに信じがたいかもしれませんが、FXができるようになった1990年代後半から2000年代前半にかけては、米ドル/円の買いポジションを1万通貨保有するだけで、1日に200円近いスワップポイントを受け取れたこともありました。現在(2019年)は、世界的に低金利の環境が続いていることもあって、かつてのように通貨間の金利差が大きく開いていて、高い水準のスワップポイントを受け取れる通貨ペアは、少なくなっているのが実情です。

 また、今の日本の金利はほぼゼロと、極端に低い状況ですが、日本よりも金利の低い国があるため、円を売って外貨を買う方向のポジション、つまり米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の買いポジションを持てば、すべての通貨ペアでスワップポイントが受け取れるわけではありません。買いポジションの保有で、スワップポイントを支払わなくてはいけないクロス円も一部にありますから、ポジションを建てるときは注意しましょう。

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豪ドル/円 週足チャート

(出所:サクソバンク証券

 円が絡まない外貨同士の通貨ペアの中から、スワップポイントの水準が高いものを見つけて取引する方法もあります。でも、そうした通貨ペアは取り扱うFX会社の数がそれほど多くなく、そもそも通貨ペア自体があまり身近でないものがほとんどです。情報量が乏しかったり、通貨ペアの特徴がよくわからなかったりする部分もあるので、積極的にはおすすめできません。

スワップトレードのポイント

■積み立て感覚のゆったりトレードも可能

 スワップ収益を長期的に稼いでいくためには、とにかくレバレッジを低く設定して、リスクを最小限に抑えることが大切です。極端にいえばレバレッジをかけず、外貨預金感覚で取引するぐらいの心構えがベストです。

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 ポジションを建てるときは、相場のトレンドを確認することも大切です。買いポジションを保有することでスワップポイントを受け取ることができる通貨ペアなら、相場が上昇トレンドにあるときか、もしくはそろそろ上昇トレンドに転換しそうだと思ったときに、少しずつエントリーするようにしたほうが良いでしょう。スワップポイントだけに目を奪われて、下降トレンド真っ只中にエントリーするのは、できれば避けるべきです。

 それでも、下降トレンドの途中に買いでエントリーするなら、一段の下落は覚悟したうえで、外貨定期預金のように毎月とか何カ月に一度といったペースで、ポジションを少しずつ積み上げていくような方法がおすすめです。銀行の外貨定期預金はFXに比べて手数料が高く、途中解約ができなかったり、できても違約金がかかるといった制限が、ほとんどのところにあります。FXなら、コストはスプレッド分しかかからないのが主流ですし、好きなときにポジションを決済できるので、それぐらいの気持ちで取り組むのが良いと思います。

 FX会社の中には、100通貨や1通貨から取引できるところもあります。あらかじめ、購入する間隔や金額を設定しておけば、自動で定期的にポジションを建ててくれるサービスを提供しているFX会社もあります。レバレッジを抑えて購入レートの平均値を下げながら、超長期目線に立った取引ができるなら、こうしたやり方も悪くないと思います。

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まずは小さいポジションでやってみよう! 主流は1000通貨。1通貨取引もできる!?

 もしくは、方向感が乏しく、レンジ相場が続いている通貨ペアを選択するのも良いと思います。相場がレンジで推移している間は、含み益や含み損が一方的に膨らんでいく可能性は低くなります。その間に、スワップ収益を日々、コツコツと増やしていくことができます。

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スワップトレードのメリット

■為替差損を甘く見るな! 放ったらかしは禁止

 スワップポイントを受け取れる方向へポジションを保有していれば、何年、何十年にわたってポジションを放ったらかしにしているだけで簡単に資産が増えるなんて、そんな甘い話はありません。スワップ収益以上の為替差損が発生すれば、トータルの収支はマイナスになります。ポジションがロスカットされる可能性も、絶対にないとは言えません。ポジション量を増やしたり、レバレッジを高く設定すれば、受け取るスワップポイントも多くなりますが、それに比例して、為替レートの変動によるリスクが高まることは覚えておきましょう。

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 スワップポイントは2国間の金利差に変化がなくても、為替レートの水準によって変わります。また、基本的にスワップポイントの額は日々、変動するものなので、毎日、同じ金額を受け取れるとは限りません。そこに2国間の金利差が変われば、スワップポイントは一段と変化します。長期的なスワップ収益を予測することは難しいのです。

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 かつてはスワップポイントの水準が比較的高かったことから、オーストラリアの豪ドルやニュージーランドのNZドルが、スワップトレードの対象通貨として、日本の投資家に人気がありました。

 オーストラリアとニュージーランドは、経済発展が大きく進んだ国家とされる先進国に位置づけられていて、豪ドルやNZドルはそれなりに市場の流動性も確保されているため、豪ドル/円やNZドル/円の買いポジションでスワップ収益を狙うトレードは、比較的、安心して取り組める可能性が高かったからです。ところが、近年では豪ドルやNZドルの金利が低下してきているため、スワップ収益を目的としたトレード対象としての魅力が薄れています

 それに代わって、南アフリカの南アフリカランド、トルコのトルコリラ、メキシコのメキシコペソなどが、高いスワップ収益が期待できる通貨として近年、非常に注目を集めています。しかし、南アフリカ、トルコ、メキシコなどの新興国は、先進国ほど経済基盤が盤石ではなく、海外からの資金流入を促したり、慢性的なインフレ体質に対応するために、やむなく高い金利を設定しているケースがあります。金利が高いのには、高いなりの理由があるのです。

 新興国通貨は、その国の経済状況が悪化したり、政治的なリスクが高まるような不安要素が伝わると、為替レートが急落する可能性があります。市場の流動性も低いため、必要以上の値動きに発展することも少なくありません。こうしたリスクが常にあることは、忘れてはいけません。

スワップトレードのデメリット

■スワップポイントの水準は各社でまちまち

スワップトレードで大切なこと

 同じ通貨ペアでも、スワップポイントの金額はFX会社によって異なります。仮に、2つのFX会社の間で、1万通貨のポジションで受け取れるスワップポイントの額に30円の差があって、その差がずっと変わらなかったとすると、1年間でスワップ収益は1万950円も異なります。

 1万通貨のポジションで1万950円の為替差損益が発生する為替レートの水準は、建値から約1円10銭動いたところです。つまり、1万950円のスワップの差は、為替レートが1円10銭分、余計にマイナス方向へ動いても、損失額を相殺してくれるだけの金額になるということです。スワップ収益という観点からだけでなく、最終的な資産の評価額も毀損しづらくなります。

 ですから、スワップトレードを行うときは、なるべく受け取れるスワップポイントの金額が高いFX会社を選んでポジションを保有したいですね。

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 ただ、スワップポイントの水準の高さだけに魅了されて、しっかり計画を立てずに軽い気持ちで取引することは、あまりおすすめできません。FXの基本は、為替レートの動きを使った取引です。スワップトレードをするときも、スワップ収益は副次的なものだというぐらいの感覚で取り組むことが大切だと思います。

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(最終更新日:2019年8月28日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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