昨日は欧州序盤のドイツの景況感でマーケットが動いた。そもそもドイツの景況感は最近の注目度が高くなっている。昨年あたりまでドイツの景気は強いといっていたものが、米欧貿易関税などの問題に端を発してスローダウンするのではないかと心配されていたからだ。そして昨年の後半からドイツの景況感は確かに悪化してきているのである。
ドイツのPMIが出るにあたって、多少の予想からのズレがあっても、やはり為替相場は動かないだろうと思われていた。また私自身もユーロドルの値段が動いたにしても、20ポイントも動かないのではないかと考えていた。
それはここ2、3週間の値動きを勘案すれば、誰でもそう見るだろう。しかし結果としては久しぶりの大きな動きとなった。即座に50ポイントほど急落したのが珍しい。そしてしばらくは安値張り付きとなった。私は手を出さなかったが、果たしてこのような動きが今後も継続するのかどうか。もうちょっと見極めたいところだ。
ニューヨーク時間に入ると、トランプ大統領のロシア疑惑に関する報告書が公開された。前々から民主党サイドが全部の後悔を求めていたが、やはり多くの肝心の部分は黒塗りであった。これで問題が解決されたわけではない。
トランプ陣営とロシア側との接触の証拠がないとされただけである。また司法妨害については大統領の関与を否定できるものではないとした。疑惑の解消に不満がたまっているのは、報告書の公開の仕方もある。バー司法長官の会見の後に、報告書は公開されたのだ。
これではメディアの質疑応答もあいまいなものにならざるをえない。さっそくトランプ大統領は勝利宣言のようなツイートをしているが、これで疑惑が解消したとは誰も考えていない。疑惑を薄めて、早期の幕引きを図るものであったのは確かだ。
イースターの連休モードで、ニューヨーク時間では為替相場はほとんど動かず。ドル円は相変わらず112円ちょうどあたりでウロウロ。ユーロドルは欧州時間に下がったままでストップ。そして今日は世界的にお休みとなるので、東京時間が終わったら、後はもう動かないものと思われる。
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