先週の雇用統計では、就業者数が26万人台の増加となって、予想を大きく上回った。また失業率も3.6%となって49年ぶりの低水準へ改善だ。これをうけてマーケットのリスク選好が強まり、米国株は上昇。
米国株は水曜日に大きく下げた分をほぼ全部、取り戻した格好となった。日経先物は22495円まで高値をつけており、これは今年の最高値である。
一方で平均時給の伸びがプラス0.2%となって予想を下回ったので、インフレは抑制されているという解釈のもと、ドル金利はやや低下した。ドル相場としては雇用統計の発表直後はドル買いが先行したが、金利情勢をみてドル安に傾いた。ドル円もユーロドルもドルの安値引けとなっている。
そして週末にトランプ大統領は保留していた対中関税を25%に引き上げるとツイートした。すっかり楽観的になっていたマーケットはびっくりしてリスク回避に傾き、クロス円全面安である。楽観ムード一方だっただけに要キープウィッチだ。
日本時間 14時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)