昨日はリスク回避の第2弾であった。月曜日の海外セッションで目先の株価も安値から脱したかに見えたが、翌朝には通商代表部が10日からの関税引き上げを表明したため、トランプ大統領の主張している政策を実現できる道筋が出てきた。それでアジア時間では大きくリスクオフ。私もようやくドル円を売ることができた。
しかし東京クローズ間際になって、中国の副首相が訪米する予定に変更はなしという報道が伝わると、今度はショートカバーを巻き込んだリスクテークの流れに転じた。私もいったんはポジションをクローズすることに。それほどまでに米国株や日経先物の巻き上げが激しかったのである。
しかしよくよく考えてみれば交渉の担当者が訪米するのは当たり前であって、いまさら積極的な好材料ではない。欧州時間ではそのまま戻り売りのスタンスだけが強まった。私も110.61で売り直し。トップサイドは111円台をつけなかったということも手がかりになっている。
ニューヨーク序盤では米国株は大幅安でスタートすることとなった。これはやむをえない。問題はこのままリスク回避の流れをキープできるかどうかである。ドル円は110.50を下回ってきて、米国株はさらに下げ幅を拡げていった。
そのまま米国株は安値引けするかに思われたが、取引所のラスト30分で短期筋の買い戻しを煽って、結局は下げ分のおよそ半分を取り戻して終了。米国株の大幅安は免れた。ドル円はメクリ上げられることはなかった。そのまま110.20レベルで安値圏での終了となった。
私はストップ注文だけ置いておいて早朝に処理仕様と考えていたので、さっそく利食いで買い戻した。買い戻しはしたものの、依然としてドル円はベアのままである。またどこかで売らないといけないことに変わりはない。
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