FOMCで利下げの方向が示されたが、昨日のアジア時間の序盤ではドル金利の低下がいっそう進んだ。米国債の10年ものの利回りがついに2.0%を下回ってきたのだ。それで為替相場ではドル安が進行。
ドル円は107.85あたりが何度も止められていたので短期的なサポートを形成していたのだが、それも早々と下抜けしてきた。こうなると再び108円台に戻ることを確認するまでは、ドル円は戻り売りが基本スタンスとなる。私もちょっと出遅れたが、107.77でショートに振ってみた。
金利低下は円債や欧州債にも波及し、それが企業コストの低下をもたらすことを想起させ、株価は一段高となった。グローベックスでの米国株が史上最高値に急追する中、日本株も上昇した。株価が高いので、ドル円はすんなりと下がらない。
海外勢の反応も見たいところだ。果たして金利低下はこのまま継続するものかどうか。日本人だけが調子に乗って株や債券を買いまくっているだけではないのか。時間をかけて待つしかない。ドル円のストップロスを108.00で置いておいて様子見するしかなかった。
ニューヨーク時間に入ると株価上昇に弾みがついてきた。それでS&P先物などは史上最高値を更新してきた。トランプ大統領がイランに対する報復措置をほのめかしたので市場は瞬間的にひるんだが、株価はすぐに値を回復。米国株は再び高値追いの展開となった。
ドル円は107円台の前半まで下がってきたが、私はポジションを持っている時間が長かったせいもあって、途中の107.50割れで買い戻してしまった。それでもまだドル円はショートキープなのだろうと思いながら。
さて次のアクションである。株価は高いが、やはりテクニカル的にも最高値近辺では抵抗されることが予想される。また金利低下が一服していることからも、これ以上の株価上昇にはさらなるフレッシュな材料がいるものと思われる。
リスク性の高い物にお金が流入しなくなることを想定しておく必要がありそうだ。ドル円はだいぶ差し込んできたが、手に枠をはめないでもっと下サイドを見ておくべきであろう。金利低下によるドル安はユーロにも及んでいるので、ユーロ円でのショートは効率が悪そうだ。
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