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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

期待盛り返しドル円も108円台へ、
G20に向け様子見が強まるか

2019年06月27日(木)15:04公開 (2019年06月27日(木)15:04更新)
持田有紀子

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 マーケットは全体的に今週に入ってから値動きがすこぶる小さい。ドル円も107円台にステイしたままだ。上にも上がりきれず、下攻めも積極的にしない。しかし欧州序盤にはムニューチン財務長官が「米中協議は90%まで煮詰まっている」と進捗具合を示したことから、マーケットは急激にリスクテークとなった。

 ドル金利も久しぶりの上昇に転じて、それがドル円の上昇をもたらした。しかし勢いの良かったのは30分だけで、すぐに頭打ちとなった。ドル円は107.75あたりまで上がって、そのまま高値圏での張り付きとなった。

 米国株も上昇してニューヨークオープンを迎えたのだが、トランプ大統領が追加関税のことを指摘。それで市場のリスク具合は急速に冷やされることとなった。米国株は続落するにいたったが、ドル金利の低下はそれほどもなかったので、ドル円の下げも限定的なものにとどまった。

 今朝になってドル円は107.75あたりで始まった。前日の高値はやはり107円台の後半を越えられていない。これはしばらくサポートとしてワークしただけあって、今度は強力なレジスタンスとして振る舞っている。私もテクニカルに忠実に、ここはショートにしておくべきだと判断して、さっそくドル円を売り込んでみたが、速攻で上抜けしてきてやられてしまった。

 次の相場への入り口を見つけないといけないのだが、とくに今晩あたりからは週末のG20に向けての様子見姿勢も強まってきそうだ。ドル金利の動きに格別の変化が見られない限りは、マーケット全体は小動きに徹するものと思われる。

 金利や為替といったマーケットの主戦場で小動きとなりつつあるのに、仮想通貨のビットコインが気勢をあげている。ここ1週間で50%ほど値上がりしているのだ。

 ドル金利の低下が火をつけた一面もあろうが、値動きの激しさは数年前の状況を彷彿とさせるものがある。これは何かの前触れなのか。G20が終わったら、株価や為替相場にも面白い動きを期待するのだが。


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