昨日はアジア時間でドル円が108円台に戻してきた。107円台でたまりにたまったショートポジションの巻き返しという側面のほうが強い。その証拠に夕方になって108円台にとどまりきれなくなると、急速に利食い売りの勢いが強まったからだ。
私も昼間に損切りでドル円を買い戻させられていたが、108円割れで再びドルショートにする勇気がわいた。また108円台に戻すようならば、そのときはそのときで再び損切りすればよい。
海外市場ではドル円もユーロ円も総じて重たかった。とくに株安が進んだというわけでもない。経済指標もGDPの確定値など、あまり参考にならないものばかりだったが、それでも個人消費の分が大きく下方修正されたりしたのが、ドル金利の低下を促した。
それがドル売りにつながった。ドル円はニューヨークのコアタイムではあまり動かなくなってしまったが、108円台の失敗だけが大きく響いているような形になっている。
さて今日からG20の大阪会合が開催される。それに向けてマーケットはやや膠着感を強めてきており、様子見姿勢が高まっている。上にも下にも行きづらい状態であり、ここからポジションを積み上げるのであれば、会合の結果を見てからにしようという判断が働くのである。
ここ10年くらいはG7サミットのステータスが著しく低下してきた。ロシアを追い出し、中国やインドなどすでに大国の仲間入りをしているはずの国が入っていないからだ。イタリアやフランスが世界経済の行方を決める時代でもなかろうに、というものだ。
そのロシアや中国も入っているG20も注目度こそ高まってきているが、形骸化しないとも限らない。なにせ20カ国も参加しているのである。自分が1回発言したら、次に回ってくるのは2時間後とかになる。これはアメリカが最も嫌う1票分しか発言できない不平等感というものであろう。
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