今月末の利下げに関しては多くの部分を織り込んでいるが、それがどのくらいの下げ幅なのか、また継続的なものなのかは、まったく不明のままである。疑心暗鬼になっているのが、ここ1週間の相場展開に現れている。
そうした不信はパウエル議長をはじめとする金融当局者が「市場との対話」を的確にやっていないからであろう。そうした不安定で不確実な動きは昨日のマーケットでも見られた。 夜中のウィリアムズ総裁の講演では、金融政策は素早く動くのが効果的であるとし、中立金利は0.5%であるとした。
その上、長期にわたる低金利継続も必要と見解を示した。それがドル金利低下にストップがかかっていた最近の動きを再加速させることとなった。ドル金利は再び低下。ドル相場も一段安して、米国株はそれらを好感して急上昇した。
しかし今朝がた、ニューヨーク連銀の事務方がウィリアムズ総裁の発言を否定するようなコメントを出した。あれは学術的な一般論であると。そうなるとそれまでに高まった利下げ期待は萎んで、金利上昇・株価の下落に見舞われている。
それだけマーケットの不確実性を増しているだけであり、当局者の態度は無責任だといえる。やるのかやらないのか、はっきりさせるべきである。トランプ大統領からの圧力だと見られないように、と気にしている場合ではないだろう。
昨日はドル円のショートポジションをキープしての海外時間入りだった。根っこではドルを買って拾っておきたいと思っている。ドル金利はそれほども下がるはずもなく、そのうちドル金利の反発という局面が来るのではないかと思っている。だからドルブルなのだ。
そういう気持ちでいたから、欧州序盤においてドル円が107.70あたりで下げ止まったところで、ポジションを手じまうことにした。問題は次の入り口である。買い戻しと同じレートで買ってみても芸がない。だから下がったところか、反転して上がってきてから買うことになる。つまりはポジションメークのOCO状態で待っていることになるわけだ。
日付が変わる頃まで見ていたが、ドル円のレベルはあまり動かなかった。そこで本物の買いのOCO注文を出しておくことにして寝た。安い方は117.35で出しておいたのだが、これがダンになっているのにはビックリした。
あまり深押しするとは思っていなかったからである。これはウィリアムズ総裁の発言を受けてのもの。そして朝には反対意見が出されたので、ドル円が上がってきたのだが、107.60あたりまで。私も9時前にロングは手じまうことにした。
今晩も注目はドル金利である。市場は金利の一段の低下もあり得るとして動き出しているので、昨日のウィリアムズ総裁の発言内容を消化するためのポジション調整が進むかもしれない。知りたいのは、そのドル金利の下げ具合なのである。これによってドルを買っておくべきかどうかが決まる。
日本時間 15時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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