昨日は日銀の金利会合があったが、事前の予想通りに何もしなかった。世界的に金融緩和の方向に向かっているので、何もしないということは金融スタンスがタイトニングになっていることと変わらない。それで日銀の結果発表後はリスクオフの形でマーケットは推移した。
日経先物は朝がたに22100円まで高値をつけていたが、そこから300円近くも下落。そもそも経済のファンダメンタルズに見合っていない日本株の割高感もたいへん強まっていたのも事実なのだが。
そしてドル円は108円台をキープできずに、107円台に突入。なんとなく重そうな気配を感じて、私も次に108円台に乗せてきたらショートに振ってみようと考えていた。
夕方からの黒田総裁の会見も、通り一辺倒なものだった。しかし世界的な金融緩和の流れの中で気が大きくなったものか、「さらなる緩和については前回より前向きになった」と言って、追加緩和に理解を示す立場を明らかにした。
しかしパンパンに緩和しきっている状態で何ができるのかという疑問が残るのだが、リップサービスくらいはしてくれているという敬意は表れた。ドル円も108円台に戻してきて、私も108.03で売ることができた。
上がってきて売れるにはいいが、このまま上がってしまったのではたまったものではない。午前中には108円台の中盤を見ているのだ。買いたい人は恐れを観じずにどんどん買い進んでくるだろう。余力があれば108.60とかでストップロスを設定したいところだが、とりあえずは108.15で買い戻しの注文を並べておく。
欧州時間からニューヨーク序盤にかけて、市場のリスク許容度は盛り返してきた。米国株はスピードは遅いものの、着実に押し目を切り上げてきて、再び史上最高値にまで急接近。後ほんのわずかだったのに、やはり最高値というのが強力なレジスタンスとしてワークしているようだ。
ドル円は上がりもしない代わりに、下がりもしなかった。108円ちょうどをはさんでの小動きに徹した。私も寝入るまえにポジションをクローズしておこうと考えていたので、ほぼ同値でやめることにした。
ニューヨーク時間のランチタイム以降に米国側がまた中国に難題を持ちかけてくるのではないかとの報道が出され、それが市場のムードを悪化させて米国株は売りものに押されることとなった。それでも為替相場の動きは小さいものにとどまった。今晩は材料が少ないので、マーケットはあまり動くことはないだろう。
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