米中協議が終了した。結果は木曜日に報じられた内容とほぼ同じもの。アメリカからの食料品の輸入を増やすことを条件にして、15日からの対中関税の引き上げを延期したというものだ。
トランプ大統領は部分的な合意をするならば合意しないでもよいと言っていたのに、実に中身の薄い合意で終わったように見える。肝心の知財権や中国製品の使用禁止などについては深く踏み込んでいない。
関税の引き上げは延期されたものの、引き下げて元のレベルにまで落としたわけではない。国内事情もあるので何がしらの合意は欲しいところなのだろうが、それにしても大騒ぎした割にはこの程度のものかという失望感はいなめない。
マーケットもニューヨーク時間になるまで期待だけが先行してリスクテークの流れが強まった。欧州時間ですでにグローベックスでは米国株が大幅上昇しており、ドル円も108円台の中盤まで上昇してきた。
しかしニューヨーク時間の午後になって合意の内容が知れてくると、米国株には利食い売りが出てきて株価は下げる一方となった。ドル円もやや利食い売りが強まってニューヨーククローズを迎えている。
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