昨日は日本が休みであったが、先週の金曜日の雇用統計の結果や米中協議の進展を好感して、海外市場ではリスクテークの流れが強まった。アジア時間のうちですでにグローベックスセッションにおいて米国株は最高値を更新してきていた。
これは先週末が高値引けに近い形で終わっていたので、それはテクニカル的にも買いサインになる。まだ買い切れていないということ。そうした状態であるのに、ドル円のほうは比較的に動きが小さい。
108円台の前半のままでアジア時間が推移した。確かに107円台への後退の心配は少なく見えたが、上がっていかない以上は高いところから買い上がっていくわけにもいかない。勢いとスピードのない相場の変動は、デイトレード泣かせではある。
海外時間でもイベントは少なかったが、そうした資本市場の短期需給が相場を支配することとなった。欧州株は2年ぶりの高値圏まで値を戻してきて、米国株は主要3指数ともに史上最高値を更新してきた。ドル相場は全面高となったが、ドル円の上げ幅は20ポイントほどにおさまっている。
ドル円に比べるとユーロドルの下げのほうがきついといえよう。ここ2週間ほどショートカバーの方が先行していたユーロドルだっただけに、短期的にはロングポジションも積み重なっていたのだろう。
今日になって休み明けの日本勢もリスクテークに参加。そして米国株は再び高値を更新してきて、日経先物も23000円台まで戻し高値を拡げている。これが空中戦なのかどうかは、ちょっと海外勢の動きを引き続き見ていかないといけない。
ドル円は昨日の上げ幅よりも、本日のアジア時間だけの上げ幅の方が大きい。それだけ日本人の買いがメインだと言うことのようだが、109円ちょうどに近づくにつれてオファーも大きくなっていくのも事実だ。
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