昨日で日本の市場は2019年の取引を終えた。日経平均株価は29年ぶりの高値で終了したようだ。ということは平成元年の史上最高値のころから、ただひたすらに日本株は下がってきていたことを意味する。平成の最初の年だけ株高だったのは記憶に新しい。
しかるにパターン的な考察からすると、令和元年がもっとも高くなってしまう可能性もあるということ。そして次の高値更新には再び30年近くかかるかもしれないということ。株価が高値圏でステイしているうちは何も対策を施さないで楽観視している。これは30年前の構図と同じだ。
またドル円のほうは、戦後でもっとも値幅の少ない年となった。通年であれば、最低でも10円の値幅はあった。それが今年は高値が112円台で、安値が103円台という3円ほどのレンジにおさまったのである。
ドル円は今後は上がるのか、下がるのかを議論する前に、そもそも来年の値幅はもっと小さくなるのか、または通常通りに戻るのかどうかのほうが興味深い。
尋常に考えれば、動かないのは大きく動くための準備期間だとされる。力をためているだけだという考えである。2020年はオリンピックもあるし、大統領選挙もある。なんとか大きく動いてもらいたいというのが、相場関係者の意見でもあろう。
今年も1年、たいへんお世話になりました。来年のマーケットコメントは6日の月曜日からとなります。よろしくお願いいたします。みなさま良いお年をお迎えください!
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