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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

代わり映えなし調印でリスクフル、
ドル円テクニカルでアプローチするしか

2020年01月16日(木)15:39公開 (2020年01月16日(木)15:39更新)
持田有紀子

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 米中協議の第1弾がまとまった。合意の内容は事前に終始されていたものと代わり映えのないものであって、発表された前後ではマーケットにインパクトはなかった。当日の反応がなかったとはいえ、これまで散々にリスクテークが進んできたのである。

 昨年9月からの「第1弾」という部分的な合意に活路を見いだしてからは、この5ヶ月間は株高が大いに進んでいる。米国株は利益の収益性を度外視したレベルまで上がってしまっているのである。

 米中関係で肝心なのはここからの貿易問題の処理である。米中の貿易戦争が始まってから追加された関税はすべては撤廃されていないで残ったまま。トランプ大統領は「第3弾はない」と公言しているので、次の交渉で残りの諸問題が解決できると目論んでいるようだ。

 しかし後に残された問題は甚大だ。企業への強制的な技術供与、知的財産権の保護など、中国で立法化するのは困難なものばかり。そのうえ国内産業への補助金もやめろという。とても高いハードルが現存しているのである。

 ところでその米中合意だが、マーケット的にはリスクフルの状態のままで残された形となった。ドル円も1日の値幅が20ポイントしかないながらも、高い水準で張り付いている。昨夜は合意の後でどう動くかわからなかったので、とりあえずテクニカル重視の攻め方しかできなかった。

 つまりドル円の戻し高値が110.20であることから、それに向かって逆張りするのだ。110円ちょうどで売ってショートに振って、それを110.20越えたらポジションカット。それしかないというのが正直な感想だ。実際に寝ている間に110円ちょうどで売れたものの、特においしいというほどフェイバーになっているわけでもない。

 20ポイントのリスクを取ったのだから、利食いは40ポイント以上を目指そうと思って109.50でビッドはしているが、これも簡単にきそうにはなさそうだ。いましばらくはこのままのスタンスで結果が出るまで待ってみようと思う。

 今晩も多くの企業決算や経済指標が出る。しかし米中協議の署名も終わった後なので、経済イベントに対する感応度は鈍いものとなろう。それよりも史上最高値圏に位置している米国株の動向の方が重視される。米国株に材料出尽くし感からの利食い売りなどがかさめば、ドル円やユーロ円なども押し目を探る展開になるだろう。

日本時間 15時30分

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