昨日は大きくリスクテークが進んだ。新型ウイルスの感染者数が減少に転じたからだ。そもそもウイルス感染なんか、どうせそのうちに沈静化するだろうということで2月に入ってからというもの、世界的に株価の高騰が続いていた。
上値余地があるのかどうかを確かめたいと思っていたところに出てきた好材料であった。アジア時間ではドル円は109円台の後半で張り付いたまま。よほどに110円台を嫌がっているように見えた。
私としてもドルロングにするならば、ドル円よりもユーロドルのショート攻めのほうがよいと考えていたところだ。欧州序盤でドル円が110円台に乗せてきたところで、良いタイミングだと思ってユーロドルを売ってみた。1.0919だった。
ユーロドルの下げはテクニカルな物とは思いながらも、ユーロに関する金融政策もそのうちに関連してくるのではないかと考えている。ドイツの国内経済の指標はおしなべて悪い。
しかしながら、ドイツ株は史上最高値を伺っている。これはすでに金融緩和の先取りをした動きともいえよう。ユーロドルは1.03台くらいまで下げても驚かないといった態勢で望むべきかもしれない。
米国株はニューヨーク時間の終盤に一段高し、そのまま高値引けとなった。リスクフルのままである。ユーロドルは再び1.08台に入ってきたものの、激しく投げ売りが出てくる感じではない。今しばらくはユーロショートを持っていようと思う。
ウイルスに関して敏感になっているのは仕方がないが、今朝になって湖北省での感染者数が報じられ、それで再びリスク回避の流れとなっている。これも株を利食い売りするための好都合な理由を見つけるための動きであったと言えるかもしれない。ドル円やユーロ円でやや調整の動きが出ている。
日本時間 15時30分
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