昨日はユーロの上昇が目立った。これは前日の流れの継続でもある。ユーロドルが上値追いをやめないのだ。そのほかユーロクロスも腰が強いので、ユーロが全面高の様相である。
コロナ対策のための財政支出でユーロ共同債の話しが出ていたが、なかなかに難航しているところだった。財政規律に厳しいドイツの了解が得にくいからだ。
しかし昨日はECBがドイツ抜きでもやろうという話しが出ているらしいということで、ユーロ圏での安心感も出たのかもしれない。ユーロドルは再び1.10台のせをトライするところまで来ている。
米国株は大幅上昇でスタートした。これは月曜日がアメリカの休み中に世界的に株価が大きく上がったことを反映している。問題はそこから一段高があるのかどうかであった。経済活動の再開を交換してリスクテークに励んでみたものの、以前の状態に戻るわけでは決してない。
よって米国株も史上最高値まで届くとは考えにくい。ということはどこかで折り返しを迎えるはずなのだが、そこを相場の転換点と見なすことができるから、株価の伸び具合を確認するのはこれまで以上に重要となってきている。
今晩はノーイベントのはずであったが、急速に夕方からのラガルト総裁の発言が気になってきた。ユーロ圏での金融緩和策をどのように進めていくのかである。マイナス金利の深掘りに積極的にでれない以上は、国債購入などで量的緩和を強めるしかない。その際の財政措置について話しが出てくるかどうか。
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