全米での1日の新規感染者が4万人を越えてきた。言うまでもなく過去最大である。それにともなって米国株は大きく調整を強いられたが、すでに低位に安定しているドル金利はほとんど動けずで、しかるに為替相場でもドルの動きは小さいものとなった。
ドル円などもどちらに反応してよいのか、わからないまま。前回のロックダウンのときに見られたようにドル資金の手当てのためのドル買いになるのか。それとも株安にともなうリスク回避によって円高になるのか。その両方に左右されて、どちらにも動けずといった状態か。
第2波の影響が顕著になってきても、世界中がロックダウンには至らないであろうとの楽観的な見方がもっぱらだ。また東京都を振り返ってみても、もう自粛要請はできなさそうである。
アメリカの一部の週では再び活動自粛に向かう動きもある一方で、欧州などは域外からの通行を解放する方向に動いている。今週は感染者数の増加具合を見ながらの不安定なマーケットの展開となりそうだ。
今週はアメリカの雇用統計が最大のイベントだが、独立記念日があるため、発表は木曜日になっている。早めの連休入りを意識して、早期のポジション調整が出てくるものと想像される。
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