東京での感染者数が200人を越えてきて、マーケットでもやや緊張感が増大してきた。それで先週の金曜日の動向も気になった。午後になって前日を上回る243人だということが公表されると、日本株は下げ足を加速され、市場はリスク回避の傾向を強めた。
ドル円も106円台に突入してきたが、これは不可避だと思われていたので驚きは少ない。私も106.96から売り込んでいったのだが、下げるスピードはまったく遅いものだった。
ドル円の動きは、あまり投げ売りのためのストップロスが存在していたとも思われないくらいの勢いのなさである。私も10ポイントほどだけ抜いて、早々に手を引いた。このままリスクオフの流れは海外市場でも継続するのかと思われた。
アメリカでの国内感染者も6万人を突破してきて、世界的にも感染拡大が続いている状況だったからだ。しかしニューヨーク時間では反対の動きが強まった。ギリアド社の薬で死亡者の減少が見られたとの検証結果が公表されたからである。
いつものごとくに一喜一憂の材料ではあるが、それでもマーケットはそれを好感してリスクテークが進んだ。米国株は一方的に上昇し、そのまま高値引けしたのである。
今週は経済指標がいろいろと出る。フィリー指数やエンパイア指数、ミシガン大学などセンチメント指数が要注目だが、ECBや日銀の金利会合も予定されている。それに加えて、米企業決算が本格化する。果たして第2四半期で底を打ったのかどうか、企業が出す業績見通しが見逃せない。
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