早朝にモデルナ社のワクチン開発の順調さが報じられて、グローベックスでは米国株が高騰。アジア時間ではリスクテークの流れが強まった。昼間の日銀会合はまったく市場の関心を集めなかったが、これはどうせ何もやらないことが予想されたからでもある。
日銀の結果発表を契機に、ドル円は頭が重くなり始めた。107円台でのステイが困難になるくらいにオファーが折り重なってきて、欧州序盤には106円台に突入した。
欧州株も米国株も高く推移しているので、とてもドル円を突っ込み売りしていく気にはなれない。どうせ下がっても深押しはしないで、106.77あたりで跳ね返ってくるのだろうと思った。つまりレンジ相場の端っこをやっているだけだと。それよりもユーロドルの強さのほうが気にかかる。
ついに1.14台まで上がってきて、ほとんど押し目らしい押し目は作っていない。ユーロクロスが強くて、それにユーロドルが引っ張れているというのも魅力だ。そういうわけでユーロドルを買ってみることにした。
この1.14台から這い始めるというのも、いかにも出遅れ感が伴う。仕方がないので1.14台割れで投げ売りのストップロスを置いて攻めるしかない。
米企業決算も良いものが並んで、経済指標も予想を上回るものが多かった。それで米国株は現物株の取引が始まっても堅調さを維持し、S&P先物はコロナのパンデミック来の高値に追いついた。6月上旬につけた戻し高値である。
しかしそれまでのユーロドルの上昇の勢いは消滅し、上値追いはしなくなった。私もユーロドルのロングは持っていても意味がないと考え、ほとんど同値で売ることにした。ユーロクロス全般も利食い売りにさらされることとなった。
今晩もたくさんの経済指標や企業決算が予定されている。それらに一喜一憂するのは無意味であろう。それよりも昨日のニューヨーク後半で利食い売りに押された米国株の行方のほうが重要だろう。もう一度、高値を取りに行けるのかどうか。
もしも株価が上値攻めをするようならば、ユーロ円なども124円超えに向かって動き出すことになりそうだ。しかし個人的には株価の上サイドには難しいのではないかと考えている。
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