先週の金曜日は欧米の景況指数が並んだ。ドイツ、イギリス、アメリカである。そしてそのほとんどが予想を上回る結果となった。そもそも景況感なるものは回復が見込まれており、高めの予想が出ていたにも関わらずだ。それがマーケット全体をリスクオンモードに導いた。
為替相場ではドルが全面高となり、ユーロドルは100ポイントほど、ポンドドルは200ポイント近くも下がった。それに比べるとドル円のドル高の度合いは小さいものにとどまったといえよう。106円台に乗せてくるのがやっとで、上サイドに残っているオファーを食い尽くすほどには至らなかった。
今日は経済イベントがない。注目は米国株、なかでもS&P先物であろう。今朝早くに3400ポイント台までタッチして、コントラクト・ハイを抜けてきたのだ。ただ高値を更新したと言っても、ほんの数ポイントだけである。日足のチャートなどにして眺めると、上抜けしたと言うよりも後からダブルトップだったということにもなりかねない。
したがって本日の米国株の挙動が要ウオッチである。堅調さを維持して一段高する余力がルようならば、ドル相場もさらなる上昇が期待できよう。ドル円も106円台であっても買って行ってもよいということになる。
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