昨日はトランプ大統領の回復の話題ばかりで、それが市場のリスク許容度を上げた格好となった。ドル円は値幅こそ小さいものの、堅調である。そしてユーロ円も実に腰が強い足取り。124円台に乗せてきても、まったく利食い売りがしっかりと出てくる様子がない。
ニューヨーククローズ間際になって、トランプ大統領が民主党との追加予算の協議を打ち切ることを表明した。これで景気対策をほぼ織り込んでいたマーケットは急激にリスク調整を強いられることとなった。
米国株はそれまでのゲインをすべて吐き出し、不透明感が増大したことも手伝って売りものがかさんだ。米国株は安値引けしたまま終了しており、翌日以降の動向が注目に値する。
このリスク回避の局面においてドル円の下げは小さいものだった。ユーロ円の下げ方の方がきつかった。前日にドル金利がやや上昇を見せたいたのに、再び低下傾向をたどった。それでもドル安には直結しなかったのである。
今晩はイベントが少ない。古い議事録が公表されても、目新しいものを見つけ出すのは困難だろう。やはり市場の関心は米国株の下げが止まるかどうかである。追加の予算措置が先送りになって、最高裁の判事の任命を優先させたことになる。それがマーケットにどの程度までの期待感の剥落につながるかである。
ドル金利も下がってきていることだし、私としてはドルショートを基本スタンスで構えたいと考えているところ。ドル円のショート攻めがよいと思っている。
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