イギリスの金融監督局が仮想通貨の値動きに注意を発した。価値がゼロになるかもしれないという過激にも見える内容だった。これは投資をしても保護はしないぞという意思表明であるようにも受け取られた。確かに過熱感のあったビットコインなどの値上がりには、水を浴びせるには十分な内容であった。
ビットコインは41000ドル台まで上がっていたものが、30000割れ寸前のところまで急落し、30%の大幅安を演じた。市場全体のムードもこれに引きずられた感じがあって、年初からのリスクテークの勢いは急激にそぎ落とされてきている。
流れの転換は為替相場にも意識されて、昨年から続いているドル安のトレンドはすくなからず反転した。ドルショートで攻める気がなくなったというのが実情だろう。私も昨日はユーロドルのショートで攻めてみたところだ。
アジア時間のウチにユーロドルは1.22台を割り込んできて、まったく戻しらしい戻しを作らなかった。欧州序盤に1.22台を回復しかけたが、すでにオファーがいっぱい。頭がすごく重たくなってしまっていた。
ビットコインが堅調さを取り戻さないと、残念ながら市場のムードは簡単には戻らないだろう。したがっていずれはドル相場の一段安があるものとは思いながらも、安易にドル売りにポジションを傾けるわけにはいかない。いましばらくは市場のリスク許容度の回復を待ちながら、全体のポジション調整がもうちょっと進むのを覚悟しながらのてんかいとなろう。
今日もイベントが少ない。したがってビットコインの値段や株価をにらみながらの付き合いとなる。
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