■FOMCは2023年末までゼロ金利維持の方針
みなさん、こんにちは。
本日(3月18日)未明、注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。
経済見通しは、想定以上に改善。2023年末のインフレ予測も2%をオーバーシュートするとしていますが、ドットチャートの中央値は2023年末まで政策金利据え置きとなりました。

(出所:FRB)
つまり、市場の利上げ期待の前倒しに対し、「2023年末までゼロ金利を維持するよ」というコンセンサスを、パウエル議長が主導した形です。
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■ハト派なFOMCを受け、NYダウは史上最高値更新
このハト派なFOMCの結果を受け、米国株は上昇。NYダウは、前日比189ドル高の3万3015ドルでクローズし、史上最高値を更新しました。

(出所:TradingView)
マーケットはリスクオンとなり、為替相場では、豪ドルを中心に資源国通貨が上昇。
FOMC前後の対米ドルの上昇率は、豪ドルがトップです。

(出所:BloombergのデータよりザイFX!編集部が作成)
ビットコイン/円も640万円台まで上昇し、マーケットはリスクオンの流れになりました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 日足)
■リスクオンの中、豪ドル/円は節目の85円を突破
一方、米長期金利(10年国債利回り)は、一時1.6868%まで上昇。
本稿執筆時点でも、1.67%レベルと高止まりしています。

(出所:TradingView)
豪ドル/米ドルを中心に、米ドルは軟調に推移しているものの、米長期金利が高止まりしていることによって米ドル/円は下げ止まり。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
結果、豪ドル/円が節目の85.00円を突破しました。

(出所:TradingView)
RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])が、豪ドル/米ドルが0.8000ドルレベルに急騰した局面で警戒コメントを出したことから、いったん0.7621ドルまで下落。
【参考記事】
●豪中銀、豪ドル/米ドルの0.80ドルを意識か。上昇一服。高値を追わず、押し目待ち!(3月4日、西原宏一)
これに呼応して、豪ドル/円も値を下げていましたが、今月(3月)、米ドル/円が上昇したことにより、豪ドル/円の押し目は限定的で、81.98円止まりに。
そして、3週間弱の調整を終え、本日(3月18日)、節目の85.00円を超えてきました。
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■3週間の調整を経て、豪ドル/円は90円へ上昇再開
今回のように、米ドルが値を下げる局面では豪ドル/米ドルの上昇が際立っており、米金利の上昇が顕著な局面では米ドル/円の上昇が明白に。
結果、豪ドル/円の押し目は限定的となり、短期の調整のみで節目の85.00円をブレイク。当コラムの目標値である90円に向けて上昇を再開しています。
【参考記事】
●豪ドル/円は、短期目標の90円に向け続伸! オセアニアがグローバルな景気回復を先取り(2月25日、西原宏一)

(出所:TradingView)
3週間の調整局面を経過し、90円に向けて再び上昇を再開した豪ドル/円の動向に注目です。
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