■取扱っていなかったのが意外? 満を持しての開始!?
DMM.com証券[DMM FX]が、2021年3月29日(月)からメキシコペソ/円の取扱いを開始しました。

DMM.com証券[DMM FX]といえば、口座数が80万口座を超える(※)人気FX会社。
(※2020年8月末時点。DMM.com証券調べ。外為ジャパンFXとの合算値)
これだけの口座数を誇る主要FX会社だけに、高金利通貨として人気のメキシコペソ/円の取扱いがこれまでなかったのが不思議なほどです。
■何度も繰り広げられたメキシコペソ/円の熾烈なスペック競争
振り返ってみるとメキシコペソ/円は、複数のFX会社が相次いで取り扱いを開始した数年前から、何度もスプレッドやスワップポイント(スワップ金利)の水準を競い合う熾烈なスペック競争が繰り広げられてきました。
たとえば2019年夏ごろには、人気FX会社の一角、GMOクリック証券[FXネオ]で取扱いが始まり、これをきっかけに、業界全体でスペック競争が盛り上がったことがあります。
GMOクリック証券[FXネオ]とDMM.com証券[DMM FX]は、長年に渡り取引高や主要通貨ペアのスプレッドなどでしのぎを削ったライバル関係ですから、この時、GMOクリック証券[FXネオ]を追随してDMM.com証券[DMM FX]も取り扱いを開始するのかと思われましたが、そうはならず。メキシコペソ/円の取扱いに関しては、DMM.com証券[DMM FX]が遅れを取っていた形です。
それだけに、DMM.com証券[DMM FX]にしてみれば満を持しての取り扱い開始でしょうし、今回のニュースを歓迎しているトレーダーは少なくないのではないでしょうか。
■スプレッドは0.3銭原則固定、スワップは1日あたり8円!
DMM.com証券[DMM FX]の公式サイトにある「マーケット情報」のコーナーには、各通貨ペアごとの情報をとりまとめたコンテンツが用意されていますが、そこにメキシコペソ/円のページも設けられており、リアルタイムレートやスプレッド、チャート、スワップポイントカレンダー、特徴と取引のチェックポイントなどが掲載されています。

(出所:DMM.com証券)
確認してみると、DMM.com証券[DMM FX]のメキシコペソ/円スプレッドは0.3銭原則固定。現在、業界最狭は0.2銭原則固定なので、2位水準ということになります。
【参考記事】
●メキシコペソ/円が取引できるFX会社を徹底比較! スワップポイントやスプレッドは?
スワップポイントは、2021年4月16日(金)現在の最新のカレンダーでは、1万通貨あたり1日8円。日によって変動することもありますが、今のところおおむね業界トップ水準で提供されているようです。

(出所:DMM.com証券)
取引をするには、スペック的にも十分な水準といえるのではないでしょうか。
■少額から始められるけど、レバレッジのかけすぎには注意
DMM.com証券[DMM FX]のスワップポイント8円をメキシコペソ/円の現在のレート(1メキシコペソ=5.43円水準)で年利に換算すると、レバレッジ1倍でも5.38%程度。メキシコの政策金利である4.00%を超えているので、やはりメキシコペソ/円は、中長期保有するには魅力的な通貨ペアだといえます。
また、メキシコペソ/円の証拠金は、現在のレートだと1万通貨あたり2000円程度です。他の通貨ペアと比べて少額から取引を始められる通貨ペアだといえるでしょう。そういう面では、初心者の方にも取引しやすい通貨ペアかもしれません。
それなら、レバレッジを効かせて大口取引……といきたいところですが、一般的に、高金利通貨は主要通貨に比べて流動性が低く、取引にはそれなりのリスクも伴います。ちょっとした材料で急激に動くこともあり得るので、レバレッジをかけ過ぎず、資金管理には細心の注意を払うことをおすすめします。
メキシコペソ投資について詳しく知りたい方は、以下の【参考記事】も併せてご覧ください。取扱い会社一覧やスプレッド、スワップポイント比較も掲載しています。
【参考記事】
●スワップポイントが魅力のメキシコペソ投資を徹底解説。為替チャートからわかる見通しは?
●メキシコペソ/円が取引できるFX会社を徹底比較! スワップポイントやスプレッドは?
>>>DMM.com証券[DMM FX]の最新スペック詳細の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(山口学)
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