昨日も米国株の代表であるS&P指数が史上最高値を更新してきた。しかしその割には盛り上がりに欠ける。値が伸びないのだ。そして押し目も小さいため、結果として1日の変動幅もたいへん小さいものとなっている。それに加えてナスダック指数とは上げ下げが反対向きに出る日も多く、足下のトレンドをハッキリと見極めることができない。
ドルの長期金利は低下傾向が続いており、一時期のようなインフレ懸念は遠のいているように見える。それでも為替相場では着実にドル高が進んでおり、ドル円も111円台に乗せてきた。そしてドル円は昨夜のセッションで年初来の高値を記録している。
ドル金利が短期も長期も低迷気味なので、金利方面からがドルは買いづらい。株高だといっても値上がりには勢いがないので、それにもついていきにくい。
しかるに純然たるドル円の値段だけのトレンドフォローでしかドル円をロングにできないのだが、ユーロドルも下がってきているので参考にはできる。しかしユーロドルが下がっても1.17台とかに突っ込むのは想像するに難いので、やはりドル円も買いにくいままなのである。
明日にアメリカの雇用統計を控えているので、今晩のマーケットはさらに地味に動くことになりそうだ。雇用統計にはあまり期待するものはないはずだが、それでも市場参加者が様子見姿勢に転じる以上、あがいても仕方がない。私もできる限り、明日まで休みを取っておこうと考えている。
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