■ボックスからのブレイク、その判断はどの時点で行う?
前回説明したとおり、NYボックスはニューヨーク時間の深夜0時と朝の7時のところにタテ線を引いてボックスを描いたが、そこまでは準備作業(「米国人“カリスマFXコーチ”に聞く(1) 資産3億4000万円、ロブ・ブッカー氏登場」参照)。
実際にトレードする時間はニューヨーク時間の朝7時から次のボックスを描き始める深夜0時までの間ということになる。
NYボックスというトレード手法の中には、実は2つの種類があるが、その1つが「ブレイクアウトトレード」だ。
これは、NY時間の朝7時以降に、相場がこのボックスをブレイクしたら、その動きについていくやり方。上に抜けたら「買い」、下に抜けたら「売り」でエントリーすることになる。
その時、ボックスを抜けたかどうかは、15分足のローソク足が完全にできあがってから判断する。つまり、15分足が形成される途中で、一時的にボックスを抜けることがあっても、ローソク足が完成した段階で、またボックス内に戻ってしまったケースではエントリーしてはいけないということだ。
■“NYボックス”でエントリーする際のコツ
1本のローソク足が完成するのを見届けないといけないという話になると、ボックスの上限を超えたら買いが入るようにあらかじめ逆指値を置いておくというわけにはいかない。
逆指値では○○円以上になったら買いという注文を入れておくことはできるが、「15分足の完成を待って」などという命令は通常入れることができないからだ。
となると、やはり、トレードする際には相場をずっと見ていなくてはいけないのだろうか? そこのところをロブに聞いてみた。
「ボクはトレードが始まるまでは見ていることが多いけれど、トレードツールでアラームを設定して、何か他のことをやっていることもあるよ」

「その場合は、ボックスを抜けるあたりでツールのアラームが鳴るように設定しておく。アラームが鳴ったら、デスクに戻って15分足のチャートを観察する。
そして、15分足が完全にできあがった段階でも、それがボックスを抜けた位置にあればエントリーするというわけだ」
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