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YEN蔵さんに聞く為替ディーラーの世界(2)
凄まじき仲値の攻防。米屋が出てるぞ~!?

2009年08月27日(木)11:48公開 (2009年08月27日(木)11:48更新)
ザイFX!編集部

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「YEN蔵さんに聞く為替ディーラーの世界(1) 白熱の毎日! 1日50回は『机に蹴り』!?」からつづく)

 「電話投げ」やら「机に蹴り」やら、すごい話が出てきた、その昔の為替ディーラーの世界だが(前回記事参照)、YEN蔵さんはディーリングルームの“空気”について、さらにこんなふうに語ってくれた。

■債券は悲観的、株式は楽観的、為替はその中間

 「昔の為替のディーリングルームって、面白かったんですよ。動物園みたいな感じで。

 為替以外の部署は結構シーンとしてるんですが、為替のところだけは大騒ぎしてるんです。

債券のディーラーは一番優等生的で、よく言えば秀才タイプ、悪く言えば理屈っぽい。ただ、悲観的なヤツらが多いんですよ。景気が良くなると債券って売られるじゃないですか。だから、景気が悪い方へ考えやすい。

 その一方、株式のディーラーは楽観的でいつも強気。株式はカラ売りもできますが、やはり買いから入る方が多いから、上がれば儲かる。

楽観、悲観ということでいうと、為替はその中間。債券や株式の取引は、お金と証券を交換するものですよね。それに対して、為替の取引はお金とお金を交換するもの。売りと買いは互角でどっちでもいいんです。

 そして、為替のディーラーには体育会系が多い。理屈よりも、身体で覚えろみたいな感じですね。すごく感覚的なものなんですね」

■電子化、機械化が進んでディーリングルームも様変わり

 騒がしかったという為替のディーリングルームだが、それも今は昔の話。ダイレクトディーリングにしても、ブローカーを使った取引にしても、人と人が直接やりとりするものだったが、やがて電子機器がこれに取って代わるようになり、そちらが主流になっていったから、騒がしくなくなっていったのだそうだ。

 「1990年代の後半ぐらいからICAPという会社が提供するEBS(エレクトロニック・ブローキング・システム)という取引端末が普及するようになりました。電子機器がブローカーの役割を果たすようになったのです。今ではユーロ/ドル、ドル/円といった主要通貨については、このEBSが圧倒的なシェアを占めています。

 他にもロイターのD2という端末もあって、こちらはポンドや豪ドルなどで高いシェアを占めています。

 結局、ここ15年ぐらいのうちに、取引の電子化、機械化がどんどん進んでいったんですね。

 そうすると、取引するにはそういった機器に数値などを入力すればいいことになります。取引の記録も当然、機器の中に自動的に全部残り、事務作業が簡略化されました。

 人と人がやりとりしていたころは実質的に最低5本の取引単位だったものが、EBSが普及してからは1本でできるようにもなりました。

 そして、人と人がやりとりする取引では、声を出すことで気分が高揚してくることもあったんですが、電子取引になってくると、ただ、目だけが疲れてくる感じになるんですね。

 まあ、EBSも音は出せるんですが…。人工的に合成された声でレートを読み上げるんです。でも、それではあまりエキサイトしませんね」

■為替ディーラーの1日とは?

 さて、為替ディーラーの1日はどんなふうに過ぎていくのだろうか?

 「私の場合、朝は7時半か8時ぐらいから始まりました。それから、夕方の5時か6時ぐらいまでは、セールスが輸出入会社などから受けた注文をさばくインターバンクディーラーとしての仕事をやっていました。

 夕方の5時、6時以降は取引の中心は東京ではなく、ロンドンに移ります。もう、日本の輸出入会社の注文は入ってこないからセールスも帰ってしまいます。そこからは自分のポジションだけを持って取引します。プロップディーラー的になるわけですね。終わりの時間は特に決まっていなくて、何時までいてもいいのです。

 私はお昼もあまり外に出たくなかったので、1日中、トイレ以外にはあまり席を立たない状況でした」

■チャットで他のディーラーと情報交換

 ずいぶん長い間、集中力を要する仕事に思えるが、そんなに長い間ずっと為替の取引をやっているのだろうか?

 「いえ、ヒマな時もありますよ。そういう時はインターネットを見ることもありますし、ディーラー仲間と10人ぐらいでチャットすることもあるんです。

 チャットはロイターの端末でできますし、ロイターのメッセンジャーというのもあり、さらにはブルームバーグのチャット画面もあります。だいたいその3つがチャットのツールでした。

 そういったチャットで、親しい者同士が情報交換するんですよ。たとえば、ロンドンにいる仲のいいヤツが朝やってくると——それは日本の夕方になるわけですが——『今日、アジアのマーケットどうだった?』とか聞いてきて、それに答えたりするわけですね。

 そういったチャット以外に、シティバンクの支店同士ではダイレクトラインというしゃべるラインがあって、そこに情報が飛び交います。『××銀行が売っているから、気をつけろ!』とかね」
 「シティバンクの場合は、アジア時間はシドニー、東京、香港、シンガポールの支店が関わります。そういった支店間で、情報をやりとりしていたわけです」

 現在、YEN蔵さんが提供している「YEN蔵の地獄耳」は東京、ロンドンなどの為替ディーラーから電話やチャットで集めている情報とのこと。基本的な情報源は今も昔も変わりないのだ。

 「ただ、今は銀行を離れてしまいましたから、どうしても一次情報ではなく、間接的な二次情報になります。ネタとして面白いので書いていますが、読者の方にはあくまでそれを参考情報として受け取ってほしいと思っています。その情報だけに頼り切って取引するのは実はやめてほしいんですよ」

■東京三菱が買いまくり! すさまじい仲値の攻防戦!

 さて、ロンドン、ニューヨークに比べると、比較的静かだと言われる東京時間だが、そこで一番盛り上がるのはいつ頃なのか?

 「それは東京の仲値が決まる午前9時55分頃ですね。仲値の攻防戦は結構スゴいですよ。売り1000本、買い1500本とかね。仲値の攻防は重要なので、午前9時55分の前には(相場の方向が)『どっちだ? どっちだ!?』という感じで情報が飛び交います」

仲値とは、銀行が窓口などで提示するレートの基準になるもの。外貨両替をする時にはおなじみのTTS(顧客が円を外貨に交換する時に適用されるレート)とTTB(顧客が外貨を円に交換する時に適用されるレート)の中間が仲値だ。TTMともいう。

 原則として午前9時55分頃に決まった仲値が、その日、1日は銀行の窓口レートの基準となる。

 仲値は個人顧客の外貨両替以外に、規模が大きくない事業会社などとも関係がある。そういった会社は通常、仲値で銀行と為替取引することになるからだ。

 「仲値でだいたい大きな玉(タマ、※)が出るのは当時の東京三菱銀行、みずほ銀行、農林中金といったところなんです。

 今は違うかもしれませんが、当時の東京三菱は仲値では、とにかく買い、買い、買いなんですね。まあ、もちろん、毎日というわけではありませんが…。

 仲値でドル/円を買ってくださいという顧客からの注文が多い場合、東京三菱は下の方からドルを買い上がって、9時55分のレートを上げようとするんです」

 東京三菱銀行が下の方から買い上がった結果、9時55分に向けて、レートが順調に上昇していったとしよう。そうすると、東京三菱銀行は仲値に比べて低い平均レートでドルを買ったことになる。それらすべてを相対的に高い仲値のレートで顧客に売れば、その分儲かるわけだ。

 もちろん、それはうまくいくとは限らず、失敗することもあり得るわけだが…。

(※「玉」とは持ち高、ポジションのこと。先物の世界では「ギョク」と読むようだが、為替の世界では「タマ」と呼ぶようだ)

■「米屋が出てるぞ~」で買いが引っ込む!?

 その一方、「農林中金は仲値では売りが多いんですね。農林中金は日本最大の機関投資家。全国の農協から吸い上がってきた、ばく大な資金を運用しています。農林中金の玉はバカにできないんです。

 円を集めた資金を運用しているわけだから、『円売り、外貨買い』になりそうですが、なぜか、仲値ではドル/円を売ってくるんです。

 マーケットでは農林中金の玉は“米屋”っていうんですよ。仲値の時間に『米屋が出てるぞ~』なんていう情報が流れると、買いが引いちゃうんですね」

 ん~~、まさか外国為替市場に“米屋”さんがいるとは…。そこには記者の想像を超えた世界が広がっていた!?

「YEN蔵さんに聞く為替ディーラーの世界(3) ドル/円が3時間で10円下がった暴落相場」へつづく)

(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔  撮影/和田佳久)

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